「歯周病の原因」はご存知ですか?なりやすい状態や状況も解説!【医師監修】

「歯周病の原因」はご存知ですか?なりやすい状態や状況も解説!【医師監修】

歯周病の検査と治療法

歯周病の検査と治療法

歯科医院での歯周病の検査方法を教えてください

代表的な検査は、歯周ポケット検査です。専用の器具で歯と歯茎のすき間の深さを測定し、炎症の程度を調べます。健康な状態では0〜3mm程度ですが、歯周病が進行すると4mm以上になります。さらに、出血の有無や歯の動揺度、レントゲン検査によって歯槽骨の状態を確認することがあります。

参照:『e-ヘルスネット「地域歯周疾患指数」』(厚生労働省)

検査で歯周病の原因を突き止めることはできますか?

歯周病の直接的な原因はプラークが蓄積することによる歯石化とそのなかに存在する細菌ですが、間接的には糖尿病や喫煙、妊娠なども関係していると考えられています。

したがって、歯科医院で行う検査だけでは、歯周病のすべての原因を突き止めることは難しいといえます。
歯周病の原因である細菌の種類であれば、歯科医院での細菌検査によって明らかにできる可能性はあります。ただし、歯周病の細菌検査は、すべての患者さんに対して行われるものではありません。

参照:『歯周病検診マニュアル2023』(厚生労働省)

歯周病と診断された場合に歯科医院で行われる治療法を教えてください

歯垢と歯石の徹底的な除去を行います。歯石除去(スケーリング)や歯根の清掃(ルートプレーニング)を行い、細菌の温床を取り除きます。軽度ならこれで改善しますが、中等度以上の場合は歯周外科手術で歯茎を切開し、歯根の奥深くにある歯石を除去することもあります。また、重度では抜歯が必要になる場合もあります。

編集部まとめ

編集部まとめ
歯周病は、歯垢や歯石が主な原因であり、誰にでも発症する可能性のある病気です。特に生活習慣や全身疾患、加齢などが重なるとリスクは高まります。歯周病は放置すれば進行し、歯を失うだけでなく全身の健康にも影響を与えることがわかっています。

予防の基本は、毎日の正しい歯磨き方法と定期的な歯科検診です。生活習慣を見直し、歯科医院で適切な治療を受けることで、多くの場合は進行を食い止め、健康な口腔環境を維持することが可能です。

参考文献

『歯周病罹患の現状と対策について』(厚生労働省)

『e-ヘルスネット「歯周病」』(厚生労働省)

『e-ヘルスネット「地域歯周疾患指数」』(厚生労働省)

『歯周病検診マニュアル2023』(厚生労働省)

配信元: Medical DOC

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