ニキビの前兆や初期症状について
ニキビの初期症状は面ぽう(皮脂が毛穴に詰まった状態)です。肉眼では確認できない非炎症性の小さな面ぽう(微小面ぽう)からはじまり、炎症を伴う紅色丘疹(赤いブツブツ)へと進展していきます。面ぽうには閉鎖面ぽうと開放面ぽうの2種類があります。
閉鎖面ぽう(白ニキビ)
閉鎖面ぽう(白ニキビ)は、過剰に分泌された皮脂によって毛穴が詰まり、アクネ菌のかたまりがみられる状態です。閉鎖面ぽう(白ニキビ)は開放面ぽう(黒ニキビ)に移行するものと、紅色丘疹(赤ニキビ)に移行するものがあります。
開放面ぽう(黒ニキビ)
開放面ぽう(黒ニキビ)は毛穴の出口が開いている状態で、酸化した詰まった皮脂やメラニンという色素により黒く見えます。
紅色丘疹(赤ニキビ)
面ぽう内でアクネ菌が増殖して炎症を引き起こし、赤いブツブツとなっている状態です。さらに炎症が進行すると、膿をもつニキビへと変化することがあります。
ニキビの検査・診断
ニキビは皮膚症状により診断します。ニキビの個数により、軽症から最重症までの4段階に分類されます。
軽症:顔の片側に炎症性のニキビが 5 個以下
中等症:顔の片側に炎症性のニキビが 6 個以上 20 個以下
重症:顔の片側に炎症性のニキビが 21 個以上 50 個以下
最重症:顔の片側に炎症性のニキビが 51 個以上
(出典:公益社団法人 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」)

