大泉洋主演、野木亜紀子脚本のドラマ「ちょっとだけエスパー」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系／TVerにて配信)の第1話が10月21日に放送された。超能力を題材にしたSFラブロマンスの開幕。文太(大泉)の能力も明らかになったものの、まだまだ謎に満ちた展開の面白さに引き付けられ、タイトルが日本トレンド1位に浮上する反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)
■野木亜紀子オリジナル脚本のジャパニーズ・ヒーロードラマ
同作は、ヒットメーカー・野木による完全オリジナル脚本のジャパニーズ・ヒーロードラマ。大泉演じる、人生詰んだどん底サラリーマンである主人公・文太が“ちょっとだけ”エスパーになって世界を救うことに。
文太と暮らすことになる謎の女性・四季役を宮崎あおい、文太のエスパー仲間となる桜介役をディーン・フジオカ、円寂役を高畑敦子、半蔵役を宇野祥平、謎の大学生・市松役を北村匠海、文太らにミッションを課す会社社長・兆役を岡田将生が務める。
■突然エスパーとして任務を課されて困惑する文太
会社をクビになり、金も家族も失った文太のもとに、「ノナマーレ」という会社から面接の案内が届く。面接で答えに窮してしまった文太がエントランスで落ち込んでいると、社長の兆に声を掛けられ、翌日の最終面接に進むことに。
最終面接で与えられた課題は、1粒のカプセルを飲むこと。文太はうろたえるが、意を決して飲み込むと、まさかの合格。さらに兆から「たった今から、あなたはエスパーです」と告げられた。
仕事は世界を救うことで、エスパーであることは知られてはいけない。また、社宅で“スタッフ”と夫婦のふりをして生活することを命じられた。混乱したままその社宅に向かうと、四季という女性が「おかえり」と出迎えた。四季は、文太を“本当の夫”だと思い込んでいるようだった。文太は戸惑いながら四季の会話に合わせていくが、一緒のベッドで眠ることにも驚くのだった。
■豪華キャストの競演に期待の声
翌朝、半蔵という男が訪ねてくる。文太と同じくノナマーレの社員だという半蔵は、兆に託された会社のアプリのログインコードを渡した。
文太がアプリにログインすると、ミッションが通知される。「外出する鈴木琢磨に夜まで傘を持たせる」「寝ている佐藤満の目覚まし時計の時刻を5分早める」「3番テーブル 高橋健作のスマホの充電を14時までにゼロにする」と、世界を救うことになるのか分からないものばかりだったが、文太はなんとかミッションをこなしていく。
ユニーク過ぎるミッションに挑む文太の様子がおかしく、引き付けられていった。そんな中、文太の超能力が人に触れている間だけ心の声が聞こえるというものであることが判明。
ただ面白おかしいだけではない。文太が聞いた街の人々の声は、「しんどい」「死にたい」「何やってんだろ」というものもあり、疲弊した社会が浮き彫りになったのは、まさに社会派を得意とする野木作品といったところでもある。
文太がミッションをする中で登場した桜介は植物をなでると花が咲く植物系エスパーであることも描かれた。公式サイトでは円寂はレンチンエスパー、半蔵はアニマルお願いエスパーであることが紹介されており、彼らの“ちょっとだけ”の能力がこれからどう活きていくのかも楽しみだ。
そして、円寂によると、四季はノナマーレの社員でなく、世界を救うミッションも知らないという。桜介が咲かせた花を文太と一緒に眺める四季の心の声は、「幸せ。いつまでも、こうしてたい。愛してる」だった。そんな四季を見つめる文太。そこにスマホに兆から着信があり、ミッション達成のねぎらいと、秘密厳守の念押し、さらに最も大切なルールとして「人を愛してはならない」ことを告げた。社名のノナマーレは、イタリア語で愛さないを意味する“non amare”に由来しているのだった。
視聴者からは「この宮崎あおいを愛さないなんて無理過ぎる」の声が続出したほど、宮崎が演じる四季はかわいかった。ほかに「大好きな大泉洋だった」「キャスト全員が魅力的」「信頼しかないキャスト陣」と、豪華キャストのアンサンブルに期待の声が上がり、タイトルが日本トレンド1位になる反響で開幕した。
※宮崎あおいの「崎」は正しくは「たつさき」
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
