下肢静脈瘤の前兆や初期症状について
下肢静脈瘤の初期症状として、足の血管が浮き出て見える、足が重く感じる、むくみ、だるい、かゆみ、痛みなどがあります。症状は膝から下のふくらはぎに多く見られる傾向にあります。
これらの症状が進行すると、血管がさらに膨らみ、こぶのようになります。また、夜間のこむら返りや湿疹、血栓性静脈炎、皮膚潰瘍、色素沈着、皮膚硬結が見られることもあります。
症状が表れた場合は、血管外科や心臓血管外科、循環器内科などで治療が受けられます。
下肢静脈瘤の検査・診断
下肢静脈瘤の診断には、ドプラー血流計、カラードプラー検査、容積脈波検査などの検査が用いられます。
ドプラー血流計は、血管に超音波を当てて血液の流速を音で確認し、血液の逆流を調べます。カラードプラー検査は、超音波(エコー)を利用して血液の流れをカラー画像で表示し、視覚的に逆流を確認します。血管の内径、血流の流速を測定できます。容積脈波検査は、足にカバーを巻いてつま先立ち運動をし、静脈の機能を詳しく調べます。
また、近年は造影剤を使わずに、単純CT検査にて下肢静脈瘤の病気の進行度を判定できます。

