「運動後の血圧」で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「運動後の血圧」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
運動誘発性高血圧
運動誘発性高血圧とは、運動すると血圧が異常に高くなる状態です。原因として、交感神経過剰刺激や血管の過剰収縮、血管内皮機能障害などが考えられています。
診断は運動負荷試験によって行われます。収縮期血圧が男性で210mmHg以上、女性で190mmHg以上が続くのが目安です。
治療として、生活習慣の改善と、必要に応じた降圧薬の使用が推奨されています。運動後に頭痛やめまいなどの症状を経験するなど、発症が疑われる場合は循環器内科もしくはかかりつけの内科を受診してください。
運動誘発性高血圧にならないためには
運動誘発性高血圧の予防には、適度な強度の有酸素運動を続けながらも、やりすぎて過度な負荷がかかることは避けることが大切です。日常的な運動習慣を持つことに加えて、ストレスの管理や適切な体重の維持も効果的です。また、高血圧や心血管疾患のリスク因子を持っている場合は、運動を始める前に医師と相談して強度や頻度を決めるといいでしょう。

