浮気じゃない、これは「奇行」
彼の必死な顔を見て、ふつふつと湧き上がる怒りを抑えきれない。 だって、どう考えてもおかしな言い訳だから。
「見つからなかったら、絶対会ってただろ」
私のその一言に、彼は何も言い返せなかった。 それが、何よりの証拠だった。
物理的な浮気じゃない。 実際に会ったり、肉体関係を持った証拠はない。 だから、厳密に言えば、浮気ではない。 強いて言うなら、ただの「奇行」。 でも、私の心には、もうすでに離婚という言葉が浮かんできていた。
でも今、この臨月という時期に、衝動的に離婚を決めるのは、私自身、そしておなかの中の赤ちゃんのためにもベストじゃない。そう考えるだけのほんの少しの理性はあった。
とにかく冷静になるため、私は、彼の醜い言い訳に耳を傾けるのをやめた。 そして、私は「ちょっと出かけるから」と言い残して車に乗り込み、行くあてもなくコンビニの駐車場に車を走らせたのだった。
あとがき:衝撃の対決と冷めた愛情
ついに迎えた直接対決。康太の苦しい言い訳に、ナツの心は完全に冷え切ってしまいましたね。物理的な浮気の証拠はないものの、ナツにとって康太の行動は、もはや「奇行」であり、許しがたい裏切りでした。愛情が覚めてしまった今、ナツは出産を間近に控え、これからどう行動するのか。いよいよ物語は最終章へと向かいます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

