季節の変わり目は疲れも出やすく、体調も崩しがち。こんな時期は食べ物にも気を付けて、体をととのえていきたいですね。国際中医薬膳師の資格を持つワタナベマキさんに、秋の食材を使った秋のいたわりレシピを教えてもらいました。

教えてくれた人:ワタナベマキさん
料理研究家、モットーは「素材の味と旬を活かしたシンプルなレシピ」。それでいておしゃれで、センスの光る料理が幅広い層に支持されている。タイやベトナム、台湾や韓国などアジアの食文化にも詳しい。近著に『梅干しは万能調味料』(主婦と生活社)がある。焼きさばと春菊の黒ごま和え

材料(2人分)

- 塩さば(3枚におろしたもの)…2枚
- 春菊…1束(200g)
- 黒すりごま…大さじ3
- 薄力粉…小さじ1
- ごま油…小さじ2
- 塩…少々
- A
- 黒酢…小さじ2
- 醤油…小さじ2
- 塩…少々
作り方
- 1. 塩さばはキッチンペーパーで表面の水気をふき取ってから、2cm幅に切り、薄力粉を全体に軽くつける。

- 2. 春菊は塩少々を加えた湯で1分ほどゆでる。冷水にとって水気をしっかりと絞ったら、3cm長さに切る。

- 3. フライパンにごま油をひいて中火で熱し、1を入れる。焼き目がついたら裏返して、弱めの中火で5分焼く。

マキさんポイント
さば独特の味と香りにごま油がよくマッチ!サラダ油でもいいけど、ごま油があればぜひ使ってください。
- 4. 黒すりごまにAを加えてよく混ぜ、2と3を加えて全体を和える。

マキさんポイント
もしできれば、黒ごまをフライパンで1分ほどから炒りして、すり鉢ですって合わせると、香りがグンとよくなりますよ。

さばと黒ごまは、薬膳の考え方では「血を補う」食材です。元気がないとき、気力が湧かないときにおすすめの食材。春菊は「気をめぐらせる」食材で、体のすみずみにエネルギーを届けるのによいとされています。“元気の素”になる三つの食材を和えてみました。
