「亜鉛の摂取量」についてよくある質問

ここまで亜鉛の摂取量を紹介しました。ここでは「亜鉛の摂取量」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
亜鉛をサプリメント等で摂取しても問題ないでしょうか?
武井 香七 医師
食事から亜鉛を摂取するのが難しい場合は、サプリメント等で摂取しても問題ありません。亜鉛過剰にならないように、用法用量は守ってくださいね。
亜鉛の吸収を阻害する食べ物や飲み物を教えて下さい。
武井 香七 医師
亜鉛の吸収を阻害する食べ物や飲み物には、次のものがあります。
食物繊維
フィチン酸
食品添加物
アルコール
フィチン酸は聞き慣れないかもしれませんが、豆類や穀類に多い成分です。豆類や食物繊維がだめだというわけではなく、バランスよく食べるようにすれば問題ありません。
アルコールは亜鉛が体外に出ていく排出量が増えてしまうため、可能な場合は控えめにしましょう。
男性と女性で亜鉛の一日の摂取量は変わりますか?
武井 香七 医師
亜鉛の摂取基準値は成人の場合、男性と女性で約2g異なります。その他にも年齢や女性の場合は妊娠・授乳期間でも推奨される摂取量が変わります。
ご自分の推奨される亜鉛摂取量を知りたい場合は、この記事の前半の項目か日本人の食事摂取基準(2020年版)から確認できますので、ぜひ見てみてくださいね。
編集部まとめ

この記事では、亜鉛の過剰摂取や不足がもたらす不調や摂取量について解説してきました。現代日本で亜鉛は男性・女性ともに不足しがちな栄養素であり、過剰になることはまれです。
推奨される摂取量を日々の食事から取り入れることで、貧血や頭痛、肌荒れといった不調が治るケースがあります。筋トレをしている方も亜鉛を積極的に摂取すると、筋組織の修復や疲労回復がスムーズになりますよ。
不調に心当たりがある方や亜鉛が不足しているかもと心配な方は、ぜひこの記事を参考に十分な亜鉛を摂取するようにしてみてください。

