注意が必要な犬のタイプ

ワセリンは基本的に安全性の高い保湿剤ですが、すべての犬に万能というわけではありません。体質や行動のクセによっては、かえって肌トラブルを招いたり、誤って口にしてしまう危険もあります。
とくに舐めグセがある犬や皮膚がデリケートな犬には、使用前に慎重な判断が必要です。ここでは、ワセリンの使用を避けたほうがよい犬のタイプと、その理由を詳しく解説します。
舐めグセのある犬
ワセリンを舐めすぎると、お腹を壊す可能性があります。特に好奇心旺盛な子犬やストレスで舐めグセがある犬には不向きです。
塗布後は靴下を履かせるか、しばらく見守りましょう。
アレルギー体質の犬
まれに石油系成分で皮膚が赤くなったり、かゆみが出る犬もいます。
初めて使うときは、ごく少量を前足の内側に塗り、パッチテストを行うのが安心です。
傷口が深い・化膿している場合
ワセリンは外的刺激を防ぐバリアの役割を果たしますが、内部に雑菌を閉じ込めてしまう可能性もあります。
赤みや膿がある傷は、動物病院で治療を受けたうえで使用を検討しましょう。
正しい使い方と塗り方のコツ

ワセリンは正しく使えば、犬の皮膚や肉球を守る頼もしいアイテムですが、量や塗るタイミングを間違えると、せっかくの効果が半減してしまうこともあります。とくに舐めやすい部位に塗る場合は、安全面にも配慮が必要です。
肉球や皮膚を清潔な状態にしてから塗る 指先でごく少量を薄く伸ばす 塗布後は数分間乾かしてから歩かせる 舐め癖がある場合は靴下や保護カバーを使用塗りすぎるとベタついてホコリを吸着しやすくなるため、“うっすら光る程度”が目安です。

