「もういいや」吹っ切れた心と、少しの心配
…もう、彼女なんてどうでもいい。悲しむナオトの顔を見て、私は吹っ切れた。
「勝也くんのママは許したかもしれないけど、ナオトが許せないならそれでもいいんだよ。だって叩かれたのは、ナオトなんだから」
「そう…だよね」
「うん、そうだよ!」
するとようやく、ナオトの表情は晴れた。
「じゃあ、僕もう一度勝也くんに伝えてみる。痛かったから、叩いたのだけ謝ってって」
「うん…頑張れ!」
やりとりを見て、誠一は笑う。
「ナオトは強くなるよ。相手と自分の気持ちを大切にする考え方ができるんだから。可哀相なのは勝也くんたちかもな。自分ばかり大切にする考え方では、そのうちうまくいかなくなる」
「そうね…」
ふと、香さんの子ども2人の行く末が心配になった。
あとがき:子育てに大切なことを見落としているのは、はたしてどちらか
子どもたちの手前、大きな荒波を立てずに我慢した真理。しかし帰ってから届いた香からのメッセージに悪い意味で度肝を抜かれます。
上から目線なだけでなく、その内容は彼女自身が守っていないことばかり。今日の出来事は、彼女にとっては真理の不手際に見えたようです。どうやら香は、自分を客観的に見られていないようですね。
けれど今回、ナオトくんの心は傷つき、勝也くんの我儘は助長されたでしょう。本当に子育てに大切なことを見落としているのは、果たしてどちらだったのか。その答え合わせの瞬間は、すぐに訪れることになります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: hiiro
(配信元: ママリ)

