
ぺ子さん(@pntmaster)は、SNSやブログを中心に実話に基づく作品を公開している。彼女がSNSに投稿した『原因は、俺…?』は、フォロワーの実体験を基に描かれ、大きな注目を集めている。今回は、本作を紹介するとともに、不妊治療の経験がある作者に、本作を描いた感想などについて聞いた。
■「一人っ子がかわいそうなんて、時代遅れ!」妻の強い言葉と、夫の感謝



娘が生まれて数年後、親戚の集まりに顔を出したえーいちさん一家。夫のえーいちは久しぶりに会った叔父に不妊治療をしていたことを告げる。すると叔父は、自身の妻が昔、子どものことで苦労していた話を打ち明けた。叔父は、不妊の原因が男性にもあることを知り、「いい時代になったな」と感想を述べる。えーいちは、妻が子どもがいないことをずっと「申し訳ない」という気持ちで過ごしていたようだったが、自分が原因だったかもしれないことを痛感する。
ところが、伯母(叔父の妹)がやって来て、えーいちの耳元で「2人目はいつの予定なの!?」と尋ねた。えーいちは伯母に不妊治療のことを話すと、伯母は一度は驚き「大変だったわねぇ…ごめんね、いろいろ聞いちゃって…」と謝罪した。しかし、すぐに「そしたら、また治療するなら早めに…よねぇ~!」と笑顔で言う。えーいちは、治療のことをどんなに真剣に伝えても、このように言われることが多々あることに苦しむ。
それを言われるたびに、えーいちは2人目を作ってあげられなくて申し訳ない気持ちになる。けれど、妻のしょうこさんは「一人っ子がかわいそうなんて、時代遅れ!たっぷり愛情かけて育てるんだから」と明るく言う。えーいちは、しょうこさんが妻でなかったらこの不妊治療はできなかったと思い、家族に心から感謝するのだった。
※この記事は事実に基づいたフィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。
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