満島真之介、波瑠が連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に出演「私たち家族の場面は1番“親しみやすさ”を感じていただける部分」

満島真之介、波瑠が連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に出演「私たち家族の場面は1番“親しみやすさ”を感じていただける部分」

満島真之介、波瑠が連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(WOWOW)に出演することが発表された
満島真之介、波瑠が連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(WOWOW)に出演することが発表された / (C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW

満島真之介、波瑠が連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(WOWOW)に出演することが決定し、役どころなどについてコメント。また、放送・配信開始日が2026年2月15日(日)に決まった。

■“はみ出し者”たちの闘いを織田裕二主演で描き出す

「三国志演義」「西遊記」と並ぶ中国三大奇書の1つ「水滸伝」。理不尽な世の中に抗ったアウトローたちが“志の旗”の下に集う壮大な群像劇であり、日本でも江戸時代から広く親しまれている。

そして、連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」の原作となる北方謙三氏の「水滸伝」(集英社)は、シリーズ累計発行部数1160万部を超える大河小説の金字塔。「水滸伝」の登場人物たちの葛藤や誇り、闘志を現代的な視点で描き直し、原作に新たな命を吹き込んだ作品となる。

本ドラマでは、主人公・宋江役の織田裕二をはじめ、反町隆史、亀梨和也ら豪華キャストが集結。腐敗した世に抗う“はみ出し者”たちの闘いを、現代にも通じる“理不尽な権力への怒り”や“仲間との絆”と共に描いていく。

■正義の武人・楊志と彼を支える伴侶・済仁美

満島演じる楊志は建国の英雄・楊業の末裔で、誇り高き血を受け継いだ正義の武人。顔に大きな青あざがあることから“青面獣”と呼ばれ、名刀・吹毛剣(すいもうけん)を背に、かつては禁軍の将校として帝に仕えていたエリートだった。だが、腐敗した体制への葛藤と、宋江(織田)、晁蓋(反町)、林冲(亀梨)らとの出会いをきっかけに、自らの信じる正義のはざまで揺れ動く。

今回解禁されたビジュアルでは、村が丸ごと犠牲となる惨劇の中で、葛藤の末に1つの道を選ぶ楊志の姿を、強い意志を感じさせるまなざしと共に描き出している。

一方、波瑠演じる済仁美は楊志の伴侶であり、孤児であった楊令(岩川晴)の母として、温かさとたくましさを兼ね備えた女性。自身は幼少時代に愛する家族を失い、悲しき人生を歩み続けてきた。娼館で働く中で、楊志に出会い、幼きころの自身と同様に天涯孤独の身となった楊令を我が子として引き取る。

つらく重い過去に打ちひしがれることなく、伴侶として楊志を支え、母として楊令を慈しみながら、済仁美は家族と共に波乱の世を生き抜いていく。そんな彼女の“深い慈愛”と“母の持つ優しさと強さ”を丁寧に表現したビジュアルは、静かに佇みながらも、確かな意志を湛えた印象的な1枚となっている。

また今回、楊志と済仁美の“家族”として物語に登場する少年・楊令を、岩川が演じることも発表。幼くして家族を失い、心に深い傷を抱えた楊令は、楊志と済仁美に引き取られ、強き父と優しき母の元で懸命に生きる日々を送る。そして彼こそが、原作「水滸伝」の続編「楊令伝」で梁山泊の新たな旗を掲げる次代の主役となる。

■連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」ストーリー

腐敗がはびこる世に、正義を信じる1人の下級役人が立ち上がった。その名は宋江(そうこう)。彼が記した“世直し”の書「替天行道」は、時代に抗う者たちの心を震わせる。

裏社会に生きる者、軍を追われた者、全てを捨てた者たちが、旗の下に集結。戦う理由は違えど、志は1つ。信じる者のため、旗の下に集結した108人が、国家という巨大な敵に挑む。理不尽な時代を変えようとする者たちの、命を懸けた叛逆の物語。
済仁美(波瑠)の“深い慈愛”と“母の持つ優しさと強さ”を丁寧に表現したビジュアル
済仁美(波瑠)の“深い慈愛”と“母の持つ優しさと強さ”を丁寧に表現したビジュアル / (C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW


満島真之介演じる正義の武人・楊志
満島真之介演じる正義の武人・楊志 / (C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW

■楊志役:満島真之介 コメント

時代を超えて受け継がれてきた水滸伝の光。その光を託され、私は楊志に息吹を注ぎ、生き抜かせていただきました。血を削り、魂を刻み、宿命の炎に身を投じていくごとに感じる重圧。ですが、その重圧は不思議と心地良く、芯に寄り添い、背中を押してくれるようで、自分にしか感じられない気持ちを表現できたと思います。

誇りを抱き、苦悩に沈んでも立ち上がる男――楊志。家族の温もりと愛を道標に、出会いの絆を力に変え、守るべきものの尊さに辿り着きました。その道程は、時に孤独な戦いでもありましたが、闇の中で剣を握りしめた傍らには、光が灯っていたのです。それは、スタッフ・キャストの皆さん、そして済仁美と楊令の存在はとても大きな力になりました。

楊志として、その誓いを胸に生き抜いたこと。それは人生に深く刻まれた、揺るぎない財産です。水滸伝は、夜空に瞬く星々のようにこれからも輝き続け、物語に触れた方々の心に消えることのない炎を灯すでしょう。

■済仁美役:波瑠 コメント

済仁美の絶望していた過去の人生が、楊令と出会うことで全てプラスに変わっていく。その幸せや喜びが心の中であふれているように演じました。楊令を助けて、他人同士が家族になる――血のつながりがなくても、家族の思いやりや愛する瞬間が、済仁美にも、満島さん演じる楊志にも、必要だったんじゃないかなと思います。

満島さんが本当に引っ張ってくださって、「大きな波瑠と小さな晴(岩川晴)」は、父の大きな背中を見ながら、のびのびとやらせていただきました。闘いのシーンが多く描かれる中で、私たち家族の場面は、1番“親しみやすさ”を感じていただける部分かなと思うので、激動の中にこんな家族があったんだ、というところを見ていただけたらうれしいです。

■大原康明プロデューサー(WOWOW)コメント

楊志という人物は北方謙三先生の「水滸伝」を代表するキャラクターです。楊志一族の生き様を通して、読者はさまざまな場所を旅し、多くの出会いと別れを経験しました。名門の軍人の家系に生まれ、理想と現実のはざまで葛藤する楊志は、満島真之介さんにお引き受けいただきました。

顔合わせの際、満島さんが語られた言葉の“熱さ”、そして“覚悟”に思わず涙しました。実直さ、思わず背中を追いたくなるような魅力的な姿、プロフェッショナルな姿勢は、楊志そのものでした。満島さんでなくては、楊志は演じ切れなかったと確信しています。

その楊志と出逢い、共に孤児を育てていく済仁美役は、波瑠さんが繊細に、そして温かく演じてくださいました。母としての凛とした強さと優しさを表現してくださるのは、波瑠さん以外に浮かびませんでした。

映像化に際し、女性の登場人物を、特に済仁美をどのように描くか。制作陣の中でも重要なテーマの1つでしたが、映像の中で立ち上がった済仁美の姿は、初めて小説を読んだ際に想像した姿を遥かに超える存在感と魅力を放ち続けています。

「水滸伝」は戦いの物語であると同時に家族の物語であり、愛の物語でもあります。作品を通して描かれるこれらのテーマは、時代は違えど不変です。楊志、済仁美、そして楊令の旅の行き着く先をぜひ一緒に見届けていただけますと幸いです。
波瑠演じる済仁美は楊志(満島真之介)の伴侶
波瑠演じる済仁美は楊志(満島真之介)の伴侶 / (C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW


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