「責任の明確化」問われる
もちろん、両者の発言が許されないことは明白です。しかし、なぜ処罰にこんな差を生んだのか。メディアが「身内を守る」傾向や、発言者の地位(タレントかジャーナリストか)が影響している可能性は否定できません。この曖昧な基準が、Xでの不信感を増幅させているのではないでしょうか。
今回、田原氏の事務所は「『死んでしまえ』という言葉は『誰かに向けたものではない』」とし、次回の放送で謝罪する意を表明していますが、放送局側にも、責任の所在を明確にし、視聴者が納得できる透明性のあるルールの提示を求められているのではないでしょうか。BS朝日「激論!クロスファイア」は10月26日(日)は放送休止となっており、次回放送は11月2日(日)が予定されています。次回、田原氏は何を語るのでしょうか――。
(足立むさし)

