白内障手術は日帰り10分で治る?“ほぼ痛みなし”最新治療を医師解説

白内障手術は日帰り10分で治る?“ほぼ痛みなし”最新治療を医師解説

手術自体は短時間で終わるようですが、術後のケアが重要な「白内障手術」。目薬の点眼や定期的な通院が必要なのだそうです。今回は、白内障の治療法などについて、「森田眼科」の森田先生にお話を伺いました。

森田 修

監修医師:
森田 修(森田眼科)

北里大学医学部卒業。その後、順天堂大学医学部附属浦安病院や船橋二和病院などで経験を積む。現在は順天堂大学医学部附属浦安病院外来医長・緑内障診療責任者および「森田眼科」副院長。日本眼科学会専門医・オルソケラトロジー認定医。日本緑内障学会、日本眼手術学会の各会員。

編集部

白内障と診断されたら、どのような治療をするのですか?

森田先生

初期の段階では、点眼薬で進行を抑える治療が選択されることもあります。ただし、あくまで対症療法であり、水晶体の濁りを治すものではありません。症状を根本的に改善するためには、手術による治療が唯一の方法となります。

編集部

どのような手術ですか?

森田先生

白内障手術は、濁った水晶体の代わりに人工の眼内レンズを挿入する手術です。まず、水晶体を包んでいる「水晶体嚢」を切開し、濁った水晶体を超音波で細かく砕いて吸引し、その後に新しい人工レンズを挿入します。

編集部

人工のレンズに変えなければならないのですね。

森田先生

はい。「水晶体を砕く」と聞くと恐怖感や抵抗があるかもしれませんが、安全性の高い手術なので安心していただきたいです。ケースによって差はありますが、手術時間は通常10〜15分程度で、ほとんどの場合は日帰りで受けることができます。

編集部

日帰りで受けられるのですね。

森田先生

可能です。手術前に点眼麻酔を使用するので、手術中に強い痛みを感じることもなく、切開する部分は非常に小さくて済みます。また、術後の縫合も不要なので、目立った傷跡が残ることはほとんどありません。

※この記事はMedical DOCにて<「白内障手術」は術後何日で復帰できるかご存知ですか? 術後ケア・日常生活での注意点も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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配信元: Medical DOC

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