️しつけの理想と現実

犬は賢い動物であるため「しつけは簡単」と考えてしまう方もいるかもしれません。実際にSNSやテレビなどでは、オスワリやフセといった基本動作だけでなく、さまざまな高度な技を披露する犬が紹介されています。
トイレもしっかり習得している犬が多く、しつけが容易であるかのように映ることもあるでしょう。
しつけは根気強く取り組まなければならない
しかし、誰もが同じようにスムーズにしつけを進められるわけではありません。訓練性能や集中力は犬によって異なり、物覚えの良い犬もいれば、そうでない犬もいます。
さらに課題は犬だけにあるのではなく、飼い主側にもあります。正しい手順を理解していなかったり、十分な心構えができていなかったりすれば、思うように進まないのは当然です。
しつけは犬と人との双方に根気強さが求められる取り組みといえるでしょう。
️お金の理想と現実

「初期費用を除けば、毎月の出費はドッグフード代くらいでは?」と考える方も少なくありません。確かに必要最低限の固定費は食費程度かもしれませんが、見落とせないのが医療費です。
狂犬病予防接種や混合ワクチン、フィラリア予防薬といった予防医療は毎年必要になります。さらに犬には人間のような公的保険制度が存在しないため、ひとたび病気やケガをすれば治療費は高額になりがちです。
イタズラや粗相が予期せぬ出費を招くことも
しつけが未完了の時期や、やんちゃなパピー期には、家具や日用品を壊される・汚されるといった予期せぬ出費が発生することもあります。こうしたリスクを踏まえ、ある程度の出費を想定しておく必要があります。

