牛乳を飲んで下痢をするのは、アレルギーが原因?
牛乳を飲んで下痢をする主な原因は「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」の2つが考えられます。乳糖不耐症は乳糖分解酵素の不足により下痢や腹痛を生じますが、一方で牛乳アレルギーの場合は牛乳タンパク質に対する免疫反応で発疹や呼吸器症状、嘔吐など多彩な症状もみられます。
牛乳摂取後に「下痢だけ」でなく、皮膚、呼吸器、全身症状を伴う場合はアレルギーも強く疑うべきです。繰り返す不調や、粘膜・皮膚症状などがあれば必ず医療機関で相談してください。
すぐに病院へ行くべき「牛乳を飲んで下痢をする」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
牛乳を飲んだ後に下痢と特定の症状がみられる場合は専門科へ
牛乳を飲んだ直後や数時間以内に、下痢とともに蕁麻疹や湿疹、呼吸苦、嘔吐、激しい腹痛、血便、意識障害などが起きた場合は、消化器内科・内科・アレルギー科などに早めの受診を推奨します。特に息苦しさや顔色不良、ぐったりしている、意識がもうろうとする、といった状態はアナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応の可能性もあり、一刻も早く救急車や医療機関を利用してください。軽い下痢だけであっても、症状が繰り返す、長引く場合は専門医への早めの相談をおすすめします。

