「欲しい欲しい欲しい!」「買うだろこんなもん」 上野・国立科学博物館の靴下がひれ伏したくなる可愛さ

おしゃれは足元から、と言うらしい。身だしなみ上級者ほど靴や靴下にこだわるようだ。

足元でチラリと見えた靴下が、こんなデザインなら......思わずひれ伏したくなるかもしれない。

画像提供:国立科学博物館

東京・上野の「国立科学博物館」ミュージアムショップで販売されている「地層・化石ソックス」だ。

間に模様のある横縞は、各地層とその地層で発見された化石を表している。

科博好きには見逃せない、超シュールなデザイン。近付いてじっくり模様を観察したくなる。

発売されたのは、もうかなり前らしいが、今でも時々バズっている人気グッズで、近頃またXでこんな声が寄せられている。

「かわいいいいいいい」
「欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい!」
「こういうの、好き」
「この靴下、試験に履いていったらカンニングになるやろか?」
「靴下を、発掘した!」
「買うだろこんなもん」

地層や化石に関心がある人はもちろん、多くのXユーザーが興味津々のようだ。

いったいなぜ「地層・化石ソックス」は誕生したのか? デザインの詳細は? Jタウンネット記者は、国立科学博物館に詳しい話を聞いてみた。

猿人、恐竜、始祖鳥、アンモナイトなどがモチーフ

アノマノカリス、三葉虫、オウムガイ、シーラカンス、スクレロケファルス、アンモナイト、始祖鳥、トリケラトプス、ティラノサウルス、ヒト(画像提供:国立科学博物館、再掲)

Jタウンネットの取材に応じた国立科学博物館の広報担当者によると、「地層・化石ソックス」は博物館の展示テーマと連動しており、来館記念や、学びの補完アイテムとして、位置づけられている。

地層の積み重なりをボーダーデザインに落とし込み、時間の流れや自然の造形美を視覚的に表現しているそうだ。

「足首から足先にかけて、地層が積み重なるようなグラデーション構成をしています。古生代から中生代、新生代までの時代の流れをベースに、猿人、恐竜、始祖鳥、アンモナイトなどをモチーフに刺繍しています」(国立科学博物館広報担当者)

つま先に一番近い層には、理科の授業で習った記憶がある人も多いだろう「アノマロカリス」。一番上の層には、「ヒト」。

グルグル渦巻き状のデザインが下の方から一番上の新生代――つまり現代――の層にまで散らばっているのは、オウムガイが〝生きた化石〟と呼ばれていることを思わせる。

画像提供:国立科学博物館

こんなソックスを履いていると、たとえば辛いことがあっても、「自分の足には地層があるもんね」と踏ん張れるかもしれない。また、化石が好きな同好の士に偶然発見されたりして、靴下を見ながら会話が弾む、なんてことも......。

サイズは22~24センチ。品質は、綿、透明糸(ナイロン・ポリエステル・ポリウレタン)。詳細は科博のミュージアムショップで、実際にご確認を。

配信元: Jタウンネット