すぐに病院へ行くべき「心筋梗塞の症状」
ここまでは心筋梗塞の症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
強い胸痛や息苦しさ、意識を失うことがみられた場合は、救急・循環器科へ
これまで述べてきた初期症状や前駆症状のうちでも、特に突然発症の強い胸痛、胸部圧迫感、呼吸困難、冷や汗、意識消失などを認める場合には緊急の可能性が高く、早急な医療機関の受診が必要です。救急科あるいは循環器科、心臓血管外科などをできるだけ速やかに受診して各種検査を受けるようにしてください。また、受診時には症状の発症時刻、持続の程度、放散痛の有無、既往歴、内服薬などを伝えられると速やかな診断の助けとなります。
受診・予防の目安となる「心筋梗塞」のセルフチェック法
・前胸部痛や圧迫感がある場合
・呼吸困難がある場合
・冷や汗、意識レベル低下がある場合
・突然の激しい脈の乱れがある場合
「心筋梗塞の症状」についてよくある質問
ここまで心筋梗塞の症状を紹介しました。ここでは「心筋梗塞の症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
心筋梗塞を疑う症状が現れた場合、周囲の人はどのように看護したらよいでしょうか?
小正 晃裕 医師
まずは落ち着いて対応することが大切です。半坐位(寝た状態から上半身を45度程度上げた体位)にするなど、本人の呼吸が楽な安静を保てる姿勢を取っていただき、そのうえで症状の詳細を確認します。前述したような心筋梗塞を疑う症状があるようなら、速やかに医療機関を受診させるべきであり、移動が困難だったり症状の緊急性が髙い場合には迷わず救急要請を行ってください。そして、本人の状態変化がないかを確認しながら、発症時の様子や症状の推移などを救急隊に伝えられると早期の治療介入の助けとなります。

