近年ではワキガの治療が大きく進化し、ボツリヌス毒素注射やマイクロ波による治療など、様々な選択肢が登場しています。しかし、その一方で「できれば病院に行きたくない」「知られたくない」という人もいるのではないでしょうか。ワキガを自分で治すことはできるのかも気になるところです。今回はワキガは自分で治せるかどうかについて「秋葉原フロンティアクリニック」の鴫原先生に詳しく教えていただきました。

監修医師:
鴫原 康(秋葉原フロンティアクリニック)
昭和63年東北大学医学部卒業。東北大学形成外科、仙台医療センター形成外科、米国メイヨークリニック、東北大学大学院医療管理学分野、東北医科薬科大学臨床准教授などを経て現職。医学博士、日本形成外科学会認定専門医、日本美容皮膚科学会正会員、日本医師会認定産業医。
編集部
ワキガが強くなる年代はありますか?
鴫原先生
特にワキガのにおいが強くなりやすいのは、10代後半~20代です。なぜなら、アポクリン腺の発達は性ホルモンの影響を強く受け、その分泌がピークになるのが10代後半~20代だからです。そのため、その後は少しずつ落ち着いてくると考えられます。
編集部
では、年齢が上がるにつれてワキガのにおいも弱くなってくるのですか?
鴫原先生
基本的には、年齢とともに性ホルモンの働きが低下してくるため、ワキガの悩みも軽減されていきます。ただし、加齢とともに代謝が低下したり、ホルモンバランスが乱れたり、アポクリン腺の働きが活発になることでワキガが強くなることもあるので、一概には言えません。
編集部
ワキガのにおいを減らすために、どんなことに気をつけるべきでしょうか?
鴫原先生
例えば「脇の下を清潔に保つ」「風通しの良い衣服を着る」「肉や油っぽい食べ物を控える」といった心がけで、ワキガを軽減することは可能かもしれません。また、「規則正しい生活を送る」「飲酒や喫煙を控える」なども、ワキガのにおいを減らすのに役立ちます。
編集部
ワキガを自分で完全に治すことはできるのですか?
鴫原先生
いいえ。残念ながらワキガは遺伝的な体質が絡んで発症しているため、ワキガを悪化させないようにすることはできるかもしれませんが、自力で完全に治すのは困難です。もしワキガを治したいなら、医療機関で治療を受けることをおすすめします。
※この記事はMedical DOCにて<「ワキガ」になりやすい人の特徴はご存じですか? 見直すべき生活習慣や治療法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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