
猫が好きなのに重度の猫アレルギーを持つ猫飼太陽(@nekokaitaiyou)さん。猫に触ると、身体中に湿疹が出て痒みが止まらなくなり呼吸も荒くなる。それでも、物心ついたときから「無類の猫好き」!友達を選ぶ基準は猫を飼っているかだし、お付き合いをした女性から「私じゃなくて、私の飼っている猫が好きなんでしょ」と言われるほどだ。そんな「猫を飼いたい!」という強い猫愛が一冊にぎゅっと詰め込まれた「描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語」を紹介しよう。
■霊体験より猫体験をおもしろがられ単行本化



作者の猫飼太陽さんが本作「描描猫猫 猫アレルギーだけど猫飼いたすぎ物語」を描くことになったきっかけは、猫飼さんが幽霊を見た体験について取材を受けたことだったという。ところが霊体験よりも猫体験の方をおもしろがられて「その話、いつか作品にしましょうよ!」とあと押しされ、「そんなバカな」と思いつつ、気づいたら本当に連載させてもらえたのだそうだ。「単行本化までさせていただくことになり、霊体験より何倍も稀有な体験でした」と猫飼さんは語る。
子供の頃から、親と買い物中に野良猫を追いかけて行方不明になりかけるほど猫好きで、両親は飼わせてくれなかったけれど大人になったら絶対に猫を飼うと夢見ていた猫飼さんだったが、なんと20歳のときに重度の猫アレルギーと判明。「僕が猫アレルギーだなんて、信じたくない信じない!」と、瞑想やヨガ、食事療法、神社に神頼みまでして、なんとか猫との日々を取り戻そうと奮闘する姿が、多くの愛猫家の読者からの反応を呼んだ。
「単行本という1冊の形にさせていただけただけで十分奇跡」と話す猫飼太陽さんは、当分漫画を猫くつもりはないと話す。「それよりも近所の猫を愛でたり、YouTubeの猫動画を見たりしながら、ひっそりと余生を送っていきたいと思います」とのことだが、またいつか猫愛溢れる作品を見られることも期待したい。
取材協力:猫飼太陽(@nekokaitaiyou)
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