「休日無気力症候群の予防法」は何かご存知ですか?医師が解説!

「休日無気力症候群の予防法」は何かご存知ですか?医師が解説!

特にどこが悪いという訳ではないのに、休日になると体がだるい・やる気が起きない・眠くて仕方がない…などという人は意外に多いです。

これは休日無気力症候群と呼ばれる症状の可能性があります。どのような病気なのか気になる人も多いでしょう。

そこで今回は休日無気力症候群について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「休日無気力症候群」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 有毅

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

休日無気力症候群の予防方法

医者

休日無気力症候群を予防するにはどうしたらいいですか?

休日無気力症候群を予防するには、まず気持ちをゆったりと持ち無理に頑張ろうとしないことです。お伝えしたように休日無気力症候群になりやすい人には、頑張りすぎる人が挙げられます。また真面目に頑張ってきたけれど、目標が無くなりどうすればよいのか分からなくなった、など目標が途切れた時に無気力状態になることが多いです。
そのために予防方法としては頑張り過ぎないこと、そして新しい目標を作ることが大切になります。日頃の生活や仕事のやり方を見直すことも必要です。

病院に行くべき目安を知りたいです。

休日無気力症候群はそのまま我慢していると、うつ状態に陥ってしまう可能性があります。
できればそうなる前に受診して、心や身体のケアを行うようにしてください。ただ仕事で無理をしたので疲れが溜まっているのかも…とついそのまま様子を見てしまいがちです。
うつ状態になってしまう前に受診するためには、次の症状を目安にするとよいでしょう。

夜眠れない・朝起きられない

眠ったのに疲れが取れない

人との会話ができない

少しのことで疲れてしまう

なかなか寝付けない・朝すっきりと起きられない・よく寝たのに疲れが取れない、これらは休日無気力症候群が進んだ症状と考えられます。人の話が頭に入らない・何もしていないのに疲れるなどはうつ状態の初期の症状の場合が多いです。
うつ状態がさらに進むと長期的な休養が必要となる場合もあります。そうならないように初期状態の内に受診して改善方法を医師に相談したり薬での治療を行ったりすることが必要なのです。適切な治療や症状に合わせた治療を行うことで気持ちも軽くなり症状も軽減するでしょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

休日無気力症候群は平日は何とか仕事をすることができても、休日になると何もしたくない・眠ってばかりで起きられないなどの症状が現れる病気です。疲れが溜まっているだけだと、放置しておくと急性うつ状態に移行してしまうこともあるので注意が必要です。
気分の沈む症状が続くため、できれば初期段階のうちに受診して早めに症状を軽くする方法を医師に相談しましょう。

編集部まとめ

女医
休日無気力症候群は文字通り、休日になると無気力になってしまううつ状態の初期の症状といえる病気です。

本格的なうつ状態になってしまう前に仕事や生活の改善方法を実践することや、心療内科や精神科を受診して症状を軽くすることが大切です。

生活習慣を見直すことも症状改善には重要で、朝は決まった時間に起きて日光を浴びる・食事はきちんとバランスよく摂るなども必要になります。

無理に頑張ろうと思うのではなく、ゆったりとした気持ちで毎日を過ごすようにしてください。

配信元: Medical DOC

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