【福井県福井市】越前海岸の地域の景観と人の営みを未来へとつなぐ、ノカテの取り組みに注目!


ノカテが越前海岸で取り組む「水仙産地の風景をつなぐプロジェクト」が、日本デザイン振興会主催の今年度の「グッドデザイン・ベスト100」および「グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)」を受賞した。

福井市居倉町を拠点とするノカテの活動

福井県の景勝地・越前海岸は、冬でも雪が少なく、水はけのよい地形を生かした日本有数の水仙産地。冬の日本海を背に咲く白い水仙は、この地の象徴的な風景であり、人々の暮らしを支えてきた。

そんな水仙産地のひとつである福井市居倉町を拠点に、ノカテは2020年より活動を開始。「いつか、どこかで、誰かの糧。」をコンセプトに、越前海岸で育まれた知恵や経験に学びながら、水仙の栽培・販売や宿の運営、公共サインの制作などを通じて、地域の景観と人の営みを未来へとつなぐ活動を続けている。

受賞の経緯


今年度のグッドデザイン賞には、日本水仙の新しい楽しみ方を提案する「SUISEN Bouquet(スイセンブーケ)」、水仙産地の風景を伝える宿「点景」、


地域の物語を共有する文化的景観の発信などの取り組みを「水仙産地の風景をつなぐプロジェクト」としてエントリー。


「水仙産地の風景をつなぐプロジェクト」は、重要文化的景観に選定された水仙畑が広がる越前海岸にて、日本水仙の価値を捉え直した新しい“なりわい”の実践、交流・関係人口創出のための拠点運営、地域の営みを記録し文化的景観を伝えるデザインや活動を展開し、多様な人々が風景の担い手となる未来を目指す取り組みだ。

「グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)」は、今年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中から、地域社会の持続的発展や経済の活性化に特に寄与すると認められるデザインに贈られる特別賞。審査の結果、地域とともに歩むデザイナーの姿が、地域デザインにおける新しい可能性を示すものとして高く評価され今回の受賞に至った。

デザイナーは、髙橋要氏、加藤洋氏、髙野麻実氏、田中宏幸氏、中川奈保氏、吉鶴かのこ氏、藤川明宏氏。グッドデザイン賞審査委員による評価コメントは以下の通りだ。

「越前海岸の水仙産地を、風景と暮らしを含めて未来へつなぐ活動。従来の規格にとらわれずブーケ販売など新しい“なりわい”を提案し、文化的景観を記録し伝える姿勢も印象的だった。地域に寄り添いながら産地を軸に活動するデザイナーの関わり方は、今後の地域デザインの新しい可能性を示している」

ノカテは、今回の受賞をこれからの活動の糧とし、産地の新しい営みと、その先にある風景をこれからもつくり続けていくという。

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