
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ヤングエースにて連載中の狐ヶ崎さんが描く『祖母ドル ~余命わずかのおばあちゃん、若返って孫とアイドルになる~』より第1話をピックアップ。
ヤングエースの公式X(旧Twitter)が9月4日に本作を投稿したところ、4,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、狐ヶ崎さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■孫をそばで応援したい祖母の願い

白河ひなみは、地下アイドルグループ「BAD BUZZ ANGEL」のメンバーとして日々アイドル活動をしている。ひなみの祖母・清澄きよらは、そんな孫を応援するためライブ会場に度々足を運んでいた。
しかし、ひなみは祖母のきよらが握手会で居座ったり、他のファンを押しのけて無理やり最前列に割り込んだりと、マナーを守らないことに腹を立てていた。そして、遂にきよらは出禁となってしまう。
ライブ会場からの帰り道、きよらは息苦しくなり道端でうずくまっていた。そこへ通りすがりの医者という女性が現れ、きよらを介抱してくれる。医者によると長くて余命あと1年と言われる。
やり残したことを聞かれたきよらは、「孫の夢を近くで応援すること」だと答える。すると、医者はその望みを叶えると言った。
その後、きよらに言い過ぎたと反省しながら帰宅したひなみ。具合が悪そうな祖母の様子を見ようと部屋の扉を開けると、そこには若返った祖母・きよらがいたのだった…。
作品を読んだ読者からは、「おもろいwww」「やりたい放題で草」「いまだかつて感じた事のない感情が湧き上がって来たわ」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・狐ヶ崎さん「もっと人を楽しませることができたらハッピー」

――『祖母ドル ~余命わずかのおばあちゃん、若返って孫とアイドルになる~』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
「次はアイドルものを描こう!」ということはほぼ決定していたのですが、個人的にギャグ以外のものを描くのもいいなと思っていたところ、前の担当さんから「おばあちゃんと孫のハートフルな話」という案をいただいたので、その2つを合体させました。
そして今の担当さんにギャグを推していただいたので、ほぼほぼハートフル要素が抜けたものがこちらになります!
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
おばあちゃんを「ギリギリアウトかセーフか」の、際どいところにいるお年寄りにすることです!
あんまり悪いことをさせすぎると好きになれないキャラクターになってしまうので、まわりをもっと悪人ばかりにして、おばあちゃんの悪さがなんとか薄まるように気をつけています。
――第1話のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
おばあちゃんの悪事を思い返した孫の「やっぱろくでもねえわ、あのババア」というセリフです。
たぶんそれが、この作品のすべてです。
おばあちゃんは客観的に見たら完全に悪人寄りなのですが、孫から見たら憎みきれなさと憎さを反復横跳びする複雑な身内なんです。
――2025年9月にコミックスの第1巻が発売されましたが、ずばり見どころをお教えください。
おばあちゃんがやりたい放題しながらも、少しずつアイドルとして成長してファンを増やしたりするところや、いろいろな敵アイドルが出てくるところです。
あと各話が短めなので、13話も収録されていてお得感があるところです!
――狐ヶ崎さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
自分が楽しく漫画を描き続けられたらいいなと思っています!
半分以上は自分が楽しくて漫画を描いているので、その感じでもっと人を楽しませることができたらハッピーですね。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
「祖母ドル」を読んでくださってる皆様、ありがとうございます!
主に「ニコニコ静画」のコメントでのツッコミなど、こっそり読ませていただき楽しませていただいております。
これからもよろしくお願いいたします!

