
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、祖母との思い出を描いたコミックエッセイ『ただいま。おばあちゃん』(新書館)を描く、枇杷かな子さんの『ずっと大事にしてる指輪の話』をピックアップ。
枇杷かな子さんが10月1日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、6,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、枇杷かな子さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■祖母からもらった指輪

作者・枇杷かな子さんの祖母には、白い石がのったお気に入りの指輪があった。
幼いころ指輪をじっと見つめていると、いなくなった時にあげる、と言われる枇杷さん。指輪を貰うことを考えた枇杷さんは、祖母がいなくなることは寂しく、素直に喜べなかった。
祖母が亡くなった現在、指輪は枇杷さんの元に。指輪を付け、自身の手を眺めていると、爪の形が祖母と同じであることに気づき、
「いつかまた祖母の手に会える」
と思うのだった。
作品を読んだ読者からは、「いい話すぎる」「私も祖母の指輪を形見分けでもらった」「思い出とともに永く残すことが出来るのはジュエリーや時計の魅力の一つ」「こうやって代々受け継いでいくの良いなって思った」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・枇杷かな子さん「あたたくなったり寂しくなったり読んだ方に色んな気持ちになってもらえるような作品を描いていきたい」

――『ずっと大事にしてる指輪の話』をはじめとする、おばあさまとの思い出を描いた『ただいま。おばあちゃん』ですが、漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
祖母の気持ちが少し分かるようになった今、当時祖母が私を大切にしてくれたことやそれが今の私の心をあたためてくれることを作品を通して読者の方にも伝えたいと思いました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
指輪のお話では大好きな祖母の手のぬくもりが伝わるよう手の描写に力をいれました。
それぞれのお話では祖母の表情や私の表情を情景や気持ちが伝わるように大切に描きました。
――おばあ様との思い出の中で、特に心に残っている出来事があれば、理由と共にお教えください。
ふと思い出したり心に残っているのは祖母が私のことを大好きで大事だったんだなぁと思えることです。
ラーメンのチャーシューを分けてくれたり、私の作ったものを美味しいと言ってくれたりそういった些細な日常での中のことを思い出すたび愛されてたんだなぁとしみじみ思います。
――X(旧Twitter)に投稿された『ずっと大事にしてる指輪の話』には、多くの読者から反響があったと思いますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
写真もあげたのですが指輪を褒めていただいたり、作品を読んで泣いてくださったりとても嬉しいご感想をいただきました。
どれもとても嬉しいです。
――枇杷かな子さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
作品を読んであたたくなったり寂しくなったり読んだ方に色んな気持ちになってもらえるような作品を描いていきたいです。
そして、自分の作品がアニメになることを夢見てるので叶えたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
作品を読んでいただき本当にありがとうございます。読んだ方の心が動く作品をこれからも描いてまいります!

