
高級な包丁が並ぶキッチン雑貨店で店長を務める、オムニウッチーさん(@omni_uttii821)。店には日々、さまざまなお客が訪れる。今回は、修理を依頼しにきた少し変わったお客さんの話を紹介する。
■「え?鳴ってるの!?」…聞こえない音を訴える客と困惑する店員



店ではキッチン雑貨の修理も受け付けている。ある日、「キッチンタイマーが故障したみたいで」と、保証書を持ってきたお客さんがいた。だがそれは、店で取り扱っていない商品だった。さらに、保証書を見ると、なんと15年も前のもの。取り扱いのない商品なので修理は難しいことを伝えると、女性は「前も聞いたんだけど、やっぱりダメかしら」と、2度目の来店だったという。
長年の経験から、メーカーに直接問い合わせるのが一番効率的だと伝えると、女性はすでに連絡済みだと話す。では、なぜ再び店に?話を聞くと、修理できるかの判断のために商品をメーカーに送る際、送料を自己負担しなければならないことに納得がいかず、二の足を踏んでいたのだ。オムニウッチーさんは「15年も前の、しかも当店で購入したものではない商品を持ってこられても困るし、新しいものを購入してほしいと心底思いました」と当時の心境を明かした。この機会に新しいキッチンタイマーを勧めたが、女性の思いは簡単には変わらなかったようだ。
また別の日には、キッチンタイマーの不良を訴えるお客さんがいた。商品は店で購入したもので、保証期間内だったため修理は可能だった。だが、動作確認をしても問題なく動く。時間とともに「ピピピピピ」と音が鳴るのを聞いて「大丈夫そうですね」と伝えると、お客さんは「え?鳴ってるの!?」と驚いた。どうやら、タイマーの音が聞こえないようなのだ。
オムニウッチーさんは、「この方の周りにはご家族がいないのか…相談できる人が近くにいないのか、一人暮らしなのか、心配になる一件でした」と話す。コメント欄でも、「モスキート音的なこと?」と驚きの声が上がった。
オムニウッチーさんは、ほかにもブログ「独女日誌」で、Instagramには掲載していない学生時代の話や恋愛に関するエッセイ漫画を掲載している。
取材協力:オムニウッチー(@omni_uttii821)
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