2.バリアフリーな環境づくり
猫は本来、上ったり下ったり、立体的な動きを好む動物です。若い頃はそういった行動が得意ですが、加齢が進みシニア猫になると、だんだんと苦手になっていきます。
たとえば、キャットタワーのステップに上がれなくなったり、頑張って上ったものの、どうしても下りられなくなったりします。おうちのなかを元気に走り回っていた時代とは、ずいぶん違う変化です。
そんな状況を放置していると、落下などの事故の危険性があります。キャットタワーの対策としては、「ステップの位置を低くする」、「足元にクッション代わりのマットを敷く」などが効果的です。事故防止だけでなく、関節の負担軽減にもつながります。
また、下りづらい場所に適度な高さの踏み台、猫トイレに専用のスロープ、といった動きやすい環境を整えてあげると、愛猫の安全性や利便性もより高まるはずです。
バリアフリーのほかにも、安心して過ごせる隠れ家や過ごしやすい空調管理もまた、シニア猫のストレスフリーな暮らしを後押ししてくれます。
3.スキンシップとブラッシングを欠かさない
シニア期を迎えると、若猫の頃にも増して、スキンシップやブラッシングの重要性が増してきます。
飼い主さんのスキンシップは、リラックス効果だけでなく、愛猫の身体の変化(例、しこりなど)に早めに気づくうえで、大いに役立ってくれます。
猫はもともと、体調不良を隠したがる習性があります。そのため、飼い主さんが直接、愛猫の身体に触って異変をチェックする習慣は非常に大切です。
同時に、シニア猫は、老化により関節の動きが鈍くなるので、一般的に毛づくろいの回数が減りがちです。そのままにしておくと、被毛が絡まって毛玉になった結果、皮膚病の危険性が出てきます。
毛づくろいの代わりに、飼い主さんがブラッシングすることで、被毛状態を良好に保てておけば、皮膚にまつわるリスクも未然に防げます。
スキンシップも、ブラッシングも、ひとことで言えば、触れ合いを通した愛猫とのコミュニケーションです。
愛猫がこれからも末永く健康でいられるように、飼い主さんは、日頃からスキンシップとブラッシングの習慣を欠かさないようにしましょう。

