スマートロックは「物理鍵いらずで便利」と人気を集めています。しかし、SNSでは「設置したはずのロックが外れていた」「夜中に勝手に開いた」といった不安な報告も。実際にどのようなトラブルが起きているのでしょうか? 対策はあるのでしょうか?
「勝手に開いた」 SNSに驚きの声
SNSでは、ときにスマートロックが「知らないうちに外れていた」「家に入れなくなった」といった類いの声が見当たります。
他にも「寝ていたら勝手に開いた」「出先から帰ったらロックが外れていた」などの声も見られます。中には、両面テープで固定するタイプのロックが、ドアの振動や温度変化で剥がれてしまったケースもあるようです。
こうした事例を見ると、「本当に信頼できるのか?」と不安になる人も少なくないかもしれません。
なぜ起こる? スマートロックのトラブル原因
スマートロックの不具合や脱落には、いくつか共通した原因があります。製品自体の故障というよりは、環境や使い方に起因するケースが多いようです。
電池切れ スマートロックは電池で動作しているため、残量がなくなると制御が効かなくなります。電池切れのまま放置すると、正しく施錠・解錠ができず、誤作動や締め出しの原因になります。
通信エラー 通信が不安定な環境では、上手く解錠できないことがあります。特に電波の干渉が起きやすい建物は注意が必要です。また、アプリ側の設定ミスやバージョンの不一致なども、トラブルを招く要因となり得ます。
粘着不良・設置ミス 両面テープで貼り付けるタイプのスマートロックは、粘着力が弱まると劣化し、落下しやすくなります。湿気が多い季節や結露が発生しやすい玄関では、テープの粘着面が劣化しやすいです。その結果、スマートロックの位置が少しずれてしまっただけでも、モーターが正しく動かず誤動作を起こす恐れがあります。
扉との相性 取り付ける扉の構造が、動作に影響する場合があります。たとえば、センサーが反応しにくかったり、ドア枠との距離が合わず誤認識したりするケースです。製品によっては「対応ドアタイプ」が明記されているため、購入前に必ず確認しておきましょう。

