
■これまでにない久留米絣の魅力に迫る
「あべこべ久留米絣」とは、うなぎの寝床が、壁紙ブランド「WhO(フー)」とともに取り組む、新たな視点から久留米絣の魅力や本質的な価値を再発見していくプロジェクト。「あべこべ」をテーマに、久留米絣の不思議な違和感、矛盾する美しさを表現し提案をすることで、これまでにない久留米絣との新たな出合いや接点を増やしていくことが狙いだ。
今回の「あべこべ久留米絣 MONPEと壁紙 展」では、あべこべ久留米絣のMONPEをはじめ、久留米絣のもんぺを中心に300点近いもんぺが用意されるほか、うなぎの寝床とWhOとでつくり上げた久留米絣をテーマにした壁紙が登場。モンペは「着るもの」としての久留米絣、壁紙は「眺めるもの」としての久留米絣という見せ方だ。

■「あべこべ久留米絣 MONPEと壁紙 展 in TOKYOBIKE TOKYO」詳細
従来から人気の「あべこべ三角」「あべこべストライプ」に続いて、今回は、シリーズ3つ目となる「あべこべボーダー」の壁紙がお目見え。久留米絣の技術の根っこの部分を感じられる、ゆらりと波打つボーダー柄に仕上がっている。

会期:2025年10月22日〜11月3日(祝)
時間:11時〜18時(土日は10時〜18時)
休み:10月27日(月)・28日(火)
会場:TOKYOBIKE TOKYO (東京都江東区三好3丁目7-2)
■「あべこべ3種のMONPE」をチェック!
■あべこべボーダー

“経絣”の技法を使用してボーダーが表現される、ボーダーのリズム感を大切にデザインされたひと品。“経絣”ならではのかすれが生み出すリズム感も味わえる。
■あべこべストライプ

“緯絣”の技法をメインに、ストライプを表現。ストライプが生み出す奥行き感がデザインされている。経糸でストライプを表現するカ所を意図的につくることで緯絣と重なり、視覚的に新しい表現が誕生。
■あべこべ三角

図形のリズミカルな動きを表現。緯糸をランダムに通して織りあげることで、模様が一定にならないように工夫されている。同じ面積で2色を使用していることで生まれるネガポジのおもしろさも味わえる。
■会場は「TOKYOBIKE TOKYO 」
自転車を販売する一方、「いろんな方が、いろんな形で、いろんなものに出合えるのは素敵なこと」との想いのもと、「場の活用」にも取り組んでいるTOKYOBIKE。広々とした空間で、久留米絣がどんな表情を見せるのかという点も、見どころのひとつだ。

[TOKYOBIKE TOKYO について]
店内には、街を楽しむための自転車に加え、シンプルで質のよい日用品が並ぶ。ときにはアーティストを迎えてのエキシビジョンを開催するなど、訪れるたびに心地よく、新たな発見に出会える空間を目指している。
■壁紙ブランド「WhO」とは
より美しく、より愛され、よりよい空間を目指し、新しい表現を模索する人のために2015年に立ち上げられた壁紙ブランドで、2016年にはグッドデザイン賞を受賞。空間デザイナー目線で制作されたパターンや、多様なフィールドで活躍するクリエイターによるデザイン、プロダクトやサービスなど国内外問わずさまざまなブランド・企業とのコラボレーションから生まれたデザインなど、3000点を超える個性的で表情豊かなラインナップがそろっている。
■デザインを手がけるのは「pole-pole」
pole-pole(ポール トゥ ポール)は、“新しいデザインではなく大切なデザイン”のコンセプトを基に、複数のテキスタイルデザイナーによって結成されたデザイン会社。多種多様な企業、工場と一緒にデザイン制作や素材開発、商品企画にあたっている。企画・制作したオリジナルのテキスタイルを発表する展示会 “pole-pole textile labo”を定期開催。
■うなぎの寝床について
地域に伝わる歴史や文化を独自に研究し、現代において経済的・社会的につないでいく仕組みを見出す「地域文化商社」として、2012年7月、福岡県八女市を拠点に創業。次世代へ継承していくべきであろう「地域文化(ものづくり、まちづくり、食文化など)」の価値を見立て、社会とコミュニケーションを取れる商品・サービスを構築し、浸透していく仕組みを整える。
今回のイベントについて担当者に話を聞いてみた。
ーー今回のイベントの狙いは?
「伝統工芸品をもっと身近に!」という意図や狙いから、どんなかたちであれ「久留米絣」が広がっていってほしいという思いを具現化したイベントです。今回打ち出している2つのパターン「きるもの」「ながめるもの」のどちらでもいいので、興味を持っていただける機会になればと考えています。
ーー今回のイベントのイチオシは?
久留米絣の「壁紙」と「生地」と「MONPE」を同時に見られるのが目玉です。トーキョーバイクの店舗空間を存分に使って展示された壁紙、そして久留米絣の生地、購入できる久留米絣のもんぺを同時にお楽しみください。
ーー読者(ユーザー)へのメッセージは?
皆さんの参加を心からお待ちしています。普段「久留米絣」を目にすること、触れる機会のない方は、この機会に「何かを感じに」ぜひお越しください!
久留米絣の新たな魅力に触れることができる特別な機会を、お見逃しなく!
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