ペットネタも、セクシーネタも？
X（旧ツイッター）で大バズりを見せた「おさわりマップ」をご存じでしょうか？ 誰もがよく知る有名人気キャラが投稿し、22万件以上の“いいね”を集める大反響。流れに乗ろうと追随するアカウントが多数現れました。おさわり、という単語から何やらセクシュアルなモノを想像する人もいるかもしれませんが、必ずしもそういう意味ではないようで……？
発端となったのは2025年10月20日（月）。サンリオの人気キャラ「ポムポムプリン」の公式アカウント（@purin_sanrio）が、「ぼくのおさわりマップ大公開（ハート）」という一言を添えたイラスト画像をアップしたことに始まりました。イラストには、うれしそうな表情で寝転がるプリンが。そしてそのボディー上には、頭の位置に「最高（ハート）」、顔回りに「うれしい（ハート）」、両耳に「わーい（ハート）」、胴体に「いっぱいなでて（ハート）」、両手両足に「いいよ（ハート）」という文字が記されています。
そうこれは、もともと犬や猫などのペットが体の中でなでられてうれしい部位や触られるのを嫌がる部位を示したものとして知られる、ペットと人間のためのいわば“シン・解体新書”。英語では「PETTING CHART」などと呼ばれています。
例えば猫なら、あごの下や頭をなでられるのはうれしいけど前脚後ろ脚はイヤ、背中は常時OKだけどおなかは気分によってNGなど、本来は嫌がることを避けて喜ぶスキンシップを図るためにまとめられたもの。ですが、プリンは全身どこを触ってもうれしい“全肯定”スタイルがかわいいと22万件以上の“いいね”を集め、リプライ欄や引用リポストで自身のペットの「おさわりマップ」をアップする連鎖を引き起こしました。
このトレンドは2、3日でアイドルなどの人間や架空のキャラ、企業マスコットなどへと波及し、引用投稿が1万件を超える規模に膨れ上がっています。
漫画やアニメのキャラを描いたファンアートのほか、アイドルの若い女性たちは、自身の画像の胸や二の腕などに“マップ情報”を書き込むなど、ややセクシーな要素を交えてファンへのアピールに腐心。また企業が自社のPRを行うなど、プロモーションのひな形としても積極的に活用されているもようです。
2025年のサンリオキャラクター大賞で1位に輝いた人気キャラを起点に、さまざまな界隈（かいわい）へと波及した今回のトレンド。SNS内におけるキャラ人気の高さをあらためて感じさせる結果となりました。
（LASISA編集部）
