だれでも手軽に楽しめる八景沖のライトアジは秋の行楽シーズンに最適

だれでも手軽に楽しめる八景沖のライトアジは秋の行楽シーズンに最適

開始から入れ食い

準備が整ったところで7時半に出船。

雨の中、ゆっくり走り10分ほどで八景沖のポイントに到着。

「水深15m、タナは底から2mです」とのアナウンスでスタート。

皆さん慣れないながらも、1~2cmにカットしたアオイソメをハリに刺し、コマセカゴにイワシミンチを8分目ほど詰めて投入する。

すると右舷のビギナー4人組にさっそくきた。

トモの山田さんの竿先がたたかれて20cm級のアジを取り込むと、同僚の3人にも次つぎとアタリがきて同サイズのアジが取り込まれていく。

「刺身もうまそうだし、なめろうも食べたいな」と言う山田さんの脳裏には食卓に並ぶアジ料理が浮かび始めたに違いない。

右舷ミヨシでは井川さん親子がコマセを振っている。

コマセが効いたようで、海斗君(7歳)が25cm級のアジを釣り上げて大喜びだ。

開始から10分もたたないうちにアタリっぱなしの展開になり、皆さん夢中でアジを釣っているが、しばらくして足元にあるオケを見て回ったところ、思ったよりも数が少ない。

エサを付けて投入し、コマセを振ってタナを取り、魚を掛けて巻き上げ、までは順調なのだが、取り込みになるとコマセカゴをつかめずもたついているうちに逃げられたり、テンビンとコマセカゴを握ったまま船内へ入れようとしてバラしてしまう。

「取り込みはコマセカゴをコマセのオケに入れて、竿を横に置いてからハリスをたぐって船内に抜き上げましょう」と出船前に船長からレクチャーを受けてはいたが、見るとやるとでは勝手が違うようだ。

しかしアタリは頻繁にあるので、回数を重ねるうちに取り込みに慣れてきてキャッチ率が上がってくる。

「アジ釣りってたくさん釣れて楽しいね」「サイズがいいからよく引くよね」左舷ミヨシでは初挑戦の大学生2人組がワイワイ楽しんでいる。

この後しばらくは皆さん順調に釣果をのばしていたが、やがて風が強くなり手前マツリしたり、サバフグに仕掛けを切られたりでペースダウン。

そんな中、右舷トモ2番の青木さんに派手なアタリ。

慎重に巻き上げ、小型のマダイを取り込んだ。

「アジもうれしいけど、マダイは本当にうれしい。鯛だけにめでたい!」と大興奮の青木さん。

ここで、青木さんをうらやましそうに眺めていた仲間3人の一人、吉岡さんにも強いアタリ。

ゆっくり巻き上げて上がってきたのは30cm級のクロダイで本人もビックリしている。

釣行の写真

▲大学生の二人組も初めてのアジ釣りを堪能

中アジ主体で連発

10時を過ぎ、潮が流れるようになると25cm前後のアジが上がり始め、左舷では30cmに迫るサイズも交じるようになる。

体高があり刺身でも焼いてもおいしそうな良型アジが釣れると、左舷胴の間で釣っていた増渕さん親子3人のテンションが急上昇。

お兄ちゃんの拓海くん(14歳)と弟の真人君(10歳)の兄弟は数を競い合っているらしく、お兄ちゃんが2連発すると弟がダブルを披露するなど、絶対に負けられない!?かどうかは分からないがどちらもツ抜けを達成し熱戦を繰り広げている。

その隣の左舷トモでは入れ食いモードに突入している方がいた。

ベテランの飛鳥井さんは、着底後1m底を切り、そこからは30~40cm刻みで上へ上へとシャクり上げる、いわゆるライン引き釣法で狙っているという。

これがうまくハマって連釣しているのだ。

この釣り方だとアジが上へとエサを追い、食ってからは反転して底に戻ろうとするのか、シャクった竿が止められキュンキューンと引き込まれる引きを堪能している。

しかもハリの掛かり所もよくバレも少ないようだ。

飛鳥井さんは追い食いを狙って20~25cm級のアジをほぼ毎回2点掛けで取り込み、断トツで数をのばしている。

その後も皆さんアタリはほぼ毎投入のようにあり、バケツにアジが溜まっていく。

終始アジの活性が高く、移動せずに釣りを続けて17~28cmのアジがトップ46尾。

増渕兄弟は仲よく16尾ずつ釣り上げて数釣り勝負は引き分けた。

右舷の4人組は、「またアジ釣りにきたい」「今度はオレがマダイを釣る」「マダイは刺身にしようかな」「新しい趣味が増えたかも」と沖釣りにハマった様子。

ほぼ入れ食いだったライトアジ船で忘れられない都民の日を過ごした皆さんにとって、まさに言うことなしの半日だったに違いない。

釣行の写真

▲追い食いを意識しなくても一荷で釣れるほど魚影は濃い

配信元: FISHING JAPAN