致死量レベルの親友のキラキラ写真を浴びる
通勤電車の中。込み合う車内で、つり革につかまりながらスマホを開く。専業主婦として家庭を支えている友人・チサトの昨日のポストが目に飛び込んできた。「今日のお昼はちょっと楽して豚バラ大根」。楽したなんて信じられない。つやつやの大根や大きなお肉が、素敵なお皿に素敵に盛り付けられている。ちょっと楽して豚バラ大根…。思わずスマホを閉じる。
朝からSNSなんて開くもんじゃないな。自分から車に体当たりするようなもんかも。仕事に取りかかればなにも気にしなくなるのに、今日は、まだ駅にも着かない。このまま着かなければいいとも思うし、早く仕事をしてモヤモヤを吹き飛ばしたいとも思う。
スマホの待ち受けにしている子どもたちの写真を見つめながら、つり革を強く握った。
あとがき:ドタバタな暮らしの中で確かに芽生えたモヤモヤ
朝はドタバタ、子どもたちの世話をしながら、自分たちの出勤準備も。そんな中、SNSに映る親友の『余裕ある暮らし』がふとナツミさんの心に刺さります。比べたくないのに、比べてしまう。…そんな誰にでもある『小さなざらつき』から、物語が静かに動きはじめます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: 光永絵里
(配信元: ママリ)

