1.ハムスター
1つ目に紹介したいのは、ハムスターなどの小型のげっ歯類です。同じ仲間には、モルモットやデグー、チンチラなどがいます。
みなさんもご承知のように、もともと猫は、大昔から小型のげっ歯類を捕食対象としてきました。飼い主さんにとってかわいいペットであっても、愛猫目線では、栄養と水分を確保できる「獲物」に過ぎません。
たとえケージのなかにいるハムスターでも、いったん愛猫の狩猟本能に火がつけば、猫パンチを繰り出したり、勢い余って飛びかかったりする恐れもあります。
ハムスターの立場になると、まさに獰猛なハンターが迫っているわけで、恐怖にさらされ、まったく生きた心地がしません。非常にストレスフルな状況です。何かの拍子にケージが開いてしまうと、それこそ悲しい結末を迎えてしまいます。
愛猫とハムスターなどの小型げっ歯類を同居させたいなら、子猫の頃から共に暮らし、存在に慣れてもらうことが先決です。成猫の場合は、げっ歯類の安全面を優先するためにも、別室での飼育が望まれます。
もし実際に愛猫と暮らしている家庭にハムスターを迎え入れたとしても、捕食者と被捕食者という両者の関係性を忘れずに、飼い主さんは、十分な安全対策を心がけるようにしてください。
2.セキセイインコ
2つ目のNG動物は、セキセイインコなどの小鳥です。他にも、文鳥やジュウシマツ、カナリアなどがペットとして人気を集めています。
上記の小鳥たちも、小型のげっ歯類と同様に、捕食対象であり、猫本来の野性を目覚めさせてしまいます。おもちゃ遊びのときを見てもわかるように、猫は、小鳥のように素早く動く存在に目がありません。
たとえば、同じ部屋でケージに入れて、セキセイインコを飼っている状況では、その動きや鳴き声をきっかけに、狩りのモードになった愛猫が突然、襲うことも十分にありえます。
不幸なことに、襲撃時の転倒でケージの扉が開き、外に出てしまうと、野生の世界と同じで、セキセイインコの運命は突如、サバイバルの場に投げ出されます。そして、逃げ回るセキセイインコに、愛猫はますますハンター欲を掻き立てられ…。
愛すべき生き物をわざわざ危険にさらす必要はありません。あえて「飼わない」という選択も賢明な判断だと言えます。

