「朝に胃が気持ち悪い」の正しい対処法は?
朝、胃が気持ち悪くなりやすい人におすすめの食事や飲み物は?
毎日のように朝、胃が気持ち悪くなる人は、腹八分目を心がけながら、できるだけ消化によいものを食べましょう。吐き気が強いときは、無理して食べなくても構いません。脱水にならないように、こまめに水分を補給してください。ただし、カフェインを含む飲み物やアルコールは好ましくありません。水や麦茶、ノンカフェインのハーブティーなどがおすすめです。
朝の胃もたれや不快感を減らすために生活習慣で改善できることは?
朝の胃もたれや不快感を減らすには、食事や運動、喫煙などの生活習慣の改善が役立ちます。1日3回の食事を規則正しく摂り、夕食は寝る2〜3時間前までに済ませましょう。1度の食事でたくさん食べずに、腹八分目を目安によく噛んでゆっくり食べると胃腸の負担を減らせます。
また、冷たいものを食べすぎると胃腸の働きが悪くなりますので、常温〜温かい食べ物や飲み物がおすすめです。さらに、飲酒や喫煙、運動不足、睡眠不足など生活習慣の乱れも胃の不快感に影響する可能性があります。これらを見直すことで症状が緩和するケースもありますので、できることから始めてみましょう。
朝、胃の不調を感じるときに市販の胃腸薬を飲んでも良い?
胃の不調を感じるときには、市販薬を利用してもいいです。胃腸薬にはいくつかの特徴があるため、自分に適したものを選びましょう。
たとえば「H2ブロッカー」と呼ばれるタイプの胃腸薬には、胃酸の分泌を抑える働きがあります。ゆえに、起床時や空腹時に胃痛、気持ち悪さを感じる方に適しています。反対に、暴飲暴食による消化不良によって気持ち悪さや胃もたれがある場合には、消化酵素が含まれている胃腸薬が適していることもあるでしょう。
どれを選べばよいかわからないときには、薬剤師や医薬品登録販売者に相談するとよいですね。市販薬を使っても症状が改善されないときや悪化する場合には、早めに消化器内科を受診なさってください。
「朝に胃が気持ち悪い」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「朝に胃が気持ち悪い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
朝に胃が気持ち悪いのが続く場合、何科を受診すればいいですか?
伊藤 陽子(医師)
吐き気や腹痛を伴う場合は、消化器内科や一般内科を受診してください。気分の落ち込みやイライラなどストレスが原因で胃が気持ち悪くなる場合には、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。
朝の胃の気持ち悪さを治すにはどうしたら良いですか?
伊藤 陽子(医師)
ご自身でできることとしては、食事や運動、喫煙、睡眠など生活習慣の見直しです。毎日のように起こる気持ち悪さも、ストレス緩和により症状が改善することもあるでしょう。
寝起きに胃もたれやむかつきを感じやすいのはどうしてでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
前日の食事が影響しているかもしれません。寝る直前に食事をしたり、あぶらっこいものを食べたりすると、うまく消化されずに翌朝胃もたれしやすくなります。
前日に食べすぎ・飲みすぎていないのに朝に吐き気があるのはストレスのせいでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、吐き気が起こる可能性もあります。ただし、逆流性食道炎や十二指腸潰瘍など病気の可能性も考えられます。そのため、症状が長引くときには自己判断せずに、消化器内科を受診すると安心です。

