決定的に「怖い」と感じた出来事
それ以降もその女性に声をかけられましたが、会釈程度で済ませてきました。しかし、数年経ち子どもが小学生になったころのこと。子どもの習い事の合間に私ひとりでスーパーへ立ち寄ったときに、再びその女性を見かけました。
子どもがいないので声をかけられることはないだろうと思っていたのですが、先に会計を終えた女性は、なぜかセルフレジの入り口へ再度回り込み、会計中の私をのぞき込むように視線を向けてきたのです。
その視線の先は、ちょうどいつも息子が立っているであろう位置。まるで「子どもがいるか」を確認しているようで、背筋が凍りました。さらにその女性は、店の外に出てキョロキョロとこちらを確認しながら待っていたのです。私は恐怖を感じ、遠回りして帰宅しました。
最初は「ちょっと変わった人」程度でしたが、繰り返されるうちに強い不安に変わっていきました。実害はないものの、今ではできるだけひとりで外出しないようにし、ネットスーパーを利用して女性と接触しないようにしています。また、家族で情報を共有し、子どもには見守りGPSを持たせて、万が一に備えた対策を取っています。
「何かおかしい」という小さな違和感を軽視せず、家族を守る行動が必要だと感じた体験でした。
著者:有沢 なほ/30代女性。2017年生まれの男の子のママ。フルタイムで住宅関連の仕事をしながら、副業でライター業にも取り組むハイブリッドワーママ。子どもの「やってみたい!」を費用面で諦めさせたくなく、副業をスタート。子どもとのテレビゲーム、野球練習が休日の楽しみ。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

