スーパー「ベルク」が選んだ無料の“裏ワザ”
実際、スーパー「ベルク」の社長も、「レジ袋を有料にすると儲かってしまう」と率直に語っています。そのうえでベルクでは、あえてレジ袋の“材質”を変えることで無料配布を続けています。
というのも、法律ではプラスチックが原料の袋が対象で、それ以外の素材なら無料でも問題ないという“裏ワザ”があるのです。ベルクはその道を選びました。
つまり「儲かるから有料化する」のではなく、「儲かってしまうなら無料に戻そう」という逆転の発想です。私はこのニュースを聞いたとき、心の底から共感しました。
私が経営していたスーパーでは、レジ袋を原価の2円で販売し、辞退してくれたお客さんには2円分のポイントを還元していました。要するに“実質無料”です。お客さんに負担をかけず、環境意識も高められる。そんな思いが今さらながら届いた気がして、うれしく思いました。
レジ袋有料の店と無料の店、その違いは?
一方で、今でもレジ袋の「無料配布」を貫くスーパーはあります。
中小スーパーや個人商店では、地域のお客様との関係性を大切にし、「うちは無料でいいよ」と自腹で袋代を負担するケースも少なくありません。2~5円とはいえ全員分となれば大きな負担ですが、それでも「お客様に余計な負担をかけたくない」という信念を貫いているのです。
では、有料の店と無料の店、その違いはどこにあるのでしょうか?
■有料の店
国の方針に従い「環境配慮」を掲げて有料化に協力した企業です。結果的にレジ袋の仕入れコストが減り、利益が増えたという“副産物”がありました。本音では、「もう無料に戻さないでほしい、今さらレジ袋のコストは負担しきれない」と感じているかもしれません。
■無料の店
逆に「うちは無料で勝負する」とコストを自己負担し、差別化を図りました。 あるいはベルクのように、材質を工夫して自社開発のレジ袋を製造した企業です。「うちは理念でやっているから、このままでいい。ただしお客様にはそれを知ってほしい」というのが本音でしょう。

