
mamagirlで人気を博している漫画『接待でノンアルなんてふざけるな!』が公開され、注目を集めている。本作は、編集部スタッフが以前の会社で上司が放った「1杯目にノンアルを頼む奴は空気読めない」という発言を基に制作された実録ベースの物語だ。今回は、プロット制作のmamagirl編集部・梅田さんと作画担当のいおりそさん(@iorinu_nu)に、ハラスメントを巡る制作秘話を聞いた。
■「場をしらけさせるな」→ 部長が告げた“アルハラ”の真実



広告代理店に新卒で入社した田代さんは、飲み会が多い部署に配属された。ある接待の日、生理で体調が優れない田代さんが、1杯目の注文の際「一つノンアルに…」と店員に伝えた。
すると上司の渡辺さんは「場をしらけさせるなよ!」と怒鳴り、「部長申し訳ないです。近頃の若者は空気読めなくて!」と言い訳をする。さらに田代さんに「ほら田代!お前も頭下げろ!」と謝罪を強要する。
しかし、部長は店員に「さっきの生2つ取り消して、ウーロン茶2つ追加で」と注文。そして渡辺さんに「君がやっているのはアルコールハラスメントだよ。酒なんて飲みたい人だけ飲めばいんだよ」と毅然と告げる。実は部長は、会社のハラスメント研修の担当者だったのだ。その後、渡辺さんがお酒を強要することはなくなったという。
■「命に関わる問題」…作者が込めたスカッと感
本作が生まれたきっかけについて、梅田さんは「ハラスメントは如何なる分野においても許されるものではありませんが、特にアルコールハラスメントに関しては命にも関わる問題ですので、軽い気持ちでも絶対にやってはいけないと思います。本作は、私が過去に勤務していた会社で上司が『1杯目にノンアルを頼む奴は空気読めない』と発言していたエピソードを基に制作しました」と語る。
上司が田代さんにアルコールハラスメントをするシーンを描いたときの心境について、いおりそさんは「『アルハラ』という言葉が一般的ではなかった頃、お酒で嫌な思いをした人はたくさんいたと思います。そんな人が少しでもスカッとしたらいいなと思いながら作画させていただきました」と明かした。
お酒が飲みたくないときは、ハッキリと断る勇気も大切かもしれない。mamagirlでは女性が共感できるような作品が数多く投稿されているので、興味があればぜひ読んでほしい。
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