「朝頭痛が起こる」原因は何かご存じですか?考えられる病気を医師が解説!

「朝頭痛が起こる」原因は何かご存じですか?考えられる病気を医師が解説!

「朝頭痛が起こる」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「朝頭痛が起こる」症状に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

片頭痛

片頭痛は、遺伝的要因や神経の異常な活動が関わっている複雑な神経疾患です。具体的には脳神経系の過敏性や血管の拡張、神経伝達物質の一種(神経ペプチド)の放出による炎症反応などが原因と考えられています。
頭痛発作の誘因は、精神的ストレス、睡眠不足や過労、チョコレートやアルコールなどの特定の食品の摂取、気圧変動、女性の場合は月経周期によるホルモン変動などさまざまです。
頭の片側に強いズキズキする拍動性の痛みが起こるのが特徴で、ときどき吐き気や光・音に対する過敏症を伴います。

片頭痛が起こったら、暗い部屋で安静にし、頭を冷やすなどで対処しましょう。また、予防として頭痛体操で首や肩の周りをほぐすことも有効です。
治療の際は、症状が軽ければ市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用しますが、主に片頭痛に特化したトリプタン系薬剤が用いられます。また、必要に応じて予防薬の使用も検討されます。

初めて強い頭痛発作があった場合や、発作の頻度や症状の強さが増して日常生活が妨げられる場合、頭痛が持続する場合は神経内科や頭痛外来を受診しましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような圧迫感や痛みを特徴とする頭痛です。数十分から数日にわたって持続することがあります。一次性頭痛の中で最も有病率が高く、慢性と反復性に分類されます。片頭痛とは異なり、吐き気はほとんど伴わず、光や音に対する過敏があってもどちらか一方のみと言われています。

正確な原因は不明ですが、首や肩、頭部周辺の筋肉の緊張が神経に痛みを伝えるメカニズムや、長期間の筋肉・筋膜からの刺激が脳や脊髄の神経回路の機能を変化させるメカニズムが関わっていると考えられています。
日常生活に支障が出るほど頻繁に発症する、症状の強さや発症頻度が増す、といった場合は治療が必要です。神経内科や頭痛外来を受診しましょう。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止または浅くなる状態が繰り返される病気です。酸素不足や細切れの睡眠を招き、日中の眠気や集中力低下などの症状を引き起こします。大きく分けて、気道が物理的に閉塞する「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」と、脳からの呼吸信号が適切に出ない「中枢性睡眠時無呼吸(CSA)」があり、閉塞性が多くを占めています。肥満、加齢による筋力低下、鼻炎などが原因で発症することが多いです。

治療では、生活習慣の改善に加えて持続陽圧呼吸療法(CPAP)や口腔内装置(OA療法)などの装置を利用するのが一般的です。
睡眠中の呼吸異常を指摘された場合、起床時に頭痛や息苦しさがある場合、日中に眠気や集中力の低下を伴う場合などは、呼吸器内科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

起立性調節整障害

起立性調節障害は、立ち上がった際に身体や脳への血流が不足し、頭痛、めまい、倦怠感などの症状が生じる病気です。自律神経の調節異常、ストレス、水分摂取不足などが原因で生じ、頭痛、立ちくらみ、めまい、朝起きられない、全身倦怠感、食欲不振、失神などの症状が起こります。

特に思春期の子どもに多く、午前中に症状が強く出るため学校生活に支障をきたすことがあるため学校との連携が重要です。
主な対処法には、規則正しい生活リズム、適度な運動、カウンセリングなどがあります。

朝起きられない、学校に行けず欠席や遅刻が多くなっている、立ち上がる際にめまいや失神を繰り返す、といった場合は小児科や神経内科を受診しましょう。

高血圧

高血圧とは、収縮期血圧(心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力)が140mmHg以上、または拡張期血圧(心臓が拡張して血液が流れ込むときの圧力)が90mmHg以上の状態です。
頭痛が起こるのは、収縮期血圧が180mmHg以上、拡張期血圧が120mmHg以上が多いと言われています。禁煙や適度な運動、適正体重の維持、塩分制限などの生活習慣の改善や、薬物療法などで治療します。しかし、高血圧はさまざまな疾患の発症にもつながるため高血圧を指摘されたら、内科を受診しましょう。

モーニングヘッドエイク(morning headache)

モーニングヘッドエイク(morning headache)とは、起床時に起こる頭痛のことです。軽いものから激しいものまで幅広い症状の程度が見られます。原因は、片頭痛、群発性頭痛、緊張型頭痛、睡眠時頭痛などの一次性頭痛、頭蓋内圧(頭蓋骨内にかかる圧力)の上昇、高血圧、脳疾患などの二次性頭痛といった疾患のほか、睡眠不足、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠の質の低下も関わっていることがわかっています。

原因疾患の治療、血圧管理や水分、ミネラルの補給といった生活習慣の調整などで対処しましょう。症状が良くならずに悪化する場合、内科、脳神経内科、脳神経外科などを受診しましょう。お近くにあれば頭痛外来もおすすめです。

飲みすぎ・食べすぎ

飲みすぎや食べすぎによって体に負担がかかり、頭痛が起こる場合があります。飲酒後に生じる頭痛、いわゆる「二日酔い」はアルコールの代謝で生じるアセトアルデヒドの血管拡張作用によるものです。食べすぎによる血糖値の急激な変動も頭痛や吐き気の引き金となります。
バランスの良い食事を心がけ、飲酒後は特に十分な水分補給と休息をとりましょう。自然に回復しますが、症状が改善しない、脱水が起こっている、いつもと違う頭痛が起こる、といった場合は内科を受診しましょう。

睡眠不足

睡眠不足とは、必要な睡眠時間や質を十分に確保できない状態です。睡眠不足は自律神経のバランスやホルモンバランスの乱れを引き起こし、片頭痛や群発頭痛の発症や悪化の原因になります。改善のためには、生活習慣の見直し、就寝前のスマホやパソコンの使用制限、適切な寝室環境の整備などを行いましょう。
睡眠の問題が長期間続き、生活習慣の改善だけでは対処できない場合、頭痛が日常生活に支障をきたしている場合は内科や精神科を受診しましょう。

「朝頭痛が起こる」ときの正しい対処法は?

早く治したい場合はどうすれば良い?

朝頭痛が起こったら、光や音の刺激がない暗めの場所で安静にしましょう。肩や首をマッサージして、脱水を防ぐために水分補給します。片頭痛や炎症が原因の頭痛は冷やし、 筋緊張が原因の頭痛は首や肩周りを温めると良いでしょう。原因によってどちらにするか使い分けます。
また、頭痛の予防にはマグネシウム、ビタミンB2、オメガ3脂肪酸、適量のカフェイン、ショウガなどが効果的だとわかっています。さらに、リラクゼーションで首や肩周りの筋肉をリラックスさせるのも有用だという報告があります。取り組みやすいものから試してみると良いでしょう。

配信元: Medical DOC

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