義父の死にすら「自分に対する配慮がない」という妻に絶望
主人公の高畑キリコは31歳の女性です。結婚して4年、不妊治療を始めて1年が過ぎました。タイミング法で進めていた不妊治療がうまくいかず、キリコは気持ちに余裕をなくしていきます。周囲に当たったり、家族に強い言動を繰り返すなど徐々に歯止めが利かなくなります。
ただ、タイミング法から人工授精にステップアップすると、すぐに妊娠できたこともあり、キリコの暴走は少しだけ緩まりました。ただ、妊娠にも慣れてくるとやはり「妊婦に配慮がない!」と世間や夫にイライラをぶつけ始め、とうとう夫のりょうじは行動監視までされるようになりました。
そうした日々で我慢を重ねていたりょうじでしたが、キリコの出産予定日が近づくころ、父ががんで倒れてしまいます。その後、りょうじの父のがんは進行し、赤ちゃんが生まれて間もなく息を引き取ったのでした。
©mochidosukoi
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親子関係に特別な問題がなければ、親を弔いたいと思うのは自然なことです。お葬式に出たいという気持ちも、ごく当たり前の思いでしょう。今回のケースでは、確かに「産後の大変な時期」ではありますが、りょうじさんにとって責められるような状況ではなかったはずです。彼がつらい思いをしたのも無理はありません。
一方で、キリコさんの「私への配慮をしてほしい」という気持ちも理解できますが、それが強くなりすぎてしまうと、周囲への思いやりを見失ってしまうこともあります。りょうじさんの心が限界を迎えたのも、自然な流れかもしれません。
子どもを育てることも、家族の死を受け入れることも、どちらも深い愛情と力を必要とします。どちらかを優先するのではなく、お互いの「大変さ」に寄り添える関係を築いていきたいですね。
記事作成: ママリ編集部
(配信元: ママリ)

