会社員のあすかは、優しく理解のある夫、洋二と穏やかな日々を送っている。7年前に買った愛車は、親友サオリとの付き合いには欠かせない存在。しかし、ペーパードライバーのサオリをいつも迎えに行くことが当たり前になり、洋二の「負担になっていないか?」という言葉に、あすかはかすかな違和感を覚える。
夫との穏やかな朝
私はあすか、31歳。ごく普通の会社員。隣で眠る夫、洋二は32歳。結婚して6年になるけれど、相変わらず優しくて、私の最大の理解者だ。穏やかな朝を迎え、今日もまた日常が始まる。
「んー……、もう朝か。おはよう、あすか」
うっすらと目を開けた洋二が、寝ぼけた声で私に話しかけてきた。
「おはよう。まだ眠そうじゃない」
「だって、まだ早いだろ。休みなのに、あすかは早起きだな」
「今日もサオリと会うの。久しぶりだから楽しみ」
「ああ、そうか。今回も車出すの?」
「そう。サオリはペーパードライバーだから。私が迎えに行くのがお決まりで」
「休日まで負担じゃないの?あすかの運転が当たり前みたいになってる気がするけど」
洋二の言葉に、一瞬、心がチクリとした。
(別に、負担じゃないよ…ね?)
私は心の中でそう思った。
優しい夫に感謝
「まあ、運転するのは確かだけど親友と会えるからいいの」
「まぁ、あすかがそう言うならいいけど、無理するなよ」
夫の温かい言葉に、心がじんわりと温かくなる。
朝食を済ませ、車を少し片づける。7年前に免許を取ってすぐに買った、小さな愛車だ。この車があるおかげで、親友のサオリとの外出は車中心になっていた。

