「さなえスープラ」…複雑な思い
トヨタ自動車の本格FRスポーツカー「スープラ」が、2026年3月をもって再び生産を終了することが明らかになりました。1978年の初代誕生から半世紀近い歴史を持つ名車が再度の消滅を迎えることになります。
このニュースは特に、熱心なスープラ愛好家として知られる高市早苗首相にも複雑な思いを抱かせているかもしれません。高市首相は、若手時代から長年にわたり、3代目モデルのA70型トヨタ・スープラを愛車として所有していました。
■22年間連れ添った「さなえスープラ」
高市首相が愛用していたのは、1991年式のA70型スープラの中でも高性能な2.5GTツインターボリミテッドです。93年に衆議院議員になってからも、東京と選挙区である地元・奈良を往復するなど、約22年間という長期間にわたりこの車に乗り続けました。
このスポーツカーは、高市氏がクルマ好きであることの象徴として知られており、2025年10月の首相就任時にも多くのメディアでそのエピソードが取り上げられました。報道によると、高市氏は廃車後も「どうしても捨てられない」と車体を保管し続けたといいます。
■レストアされ「まほろばミュージアム」に
その強い愛着が実を結び、このA70型スープラは2022年に奈良トヨタによってレストア(修復)され、見事に復活を遂げました。修復完了時には、高市氏自らがハンドルを握りドライブに参加する一幕もありました。現在、この車は通称「さなえスープラ」として、奈良トヨタが運営する「まほろばミュージアム」(奈良市)に展示され、ファンを引きつけています。
自民党総裁選の出馬表明以降、高市首相の愛車として再び注目を集めたスープラですが、冒頭の通り現行モデルは2026年3月をもって生産終了となる見通し。SNS上でも、このニュースに対して「高市さん!」「スープラ乗りだから悲しむだろうな」「高市さんも残念がるな」「この話題、総理に聞きたい」といったコメントが投稿されており、同じ一人のクルマ好きとしての高市首相の心境を推し量る声が上がっています。
本格FRスポーツカーの歴史に名を刻むスープラが静かに幕を下ろします。しかし、一国のかじ取りを担う高市首相の“運転”は今始まったばかり。スープラで見せた華麗なハンドルさばきを期待する国民も多いことでしょう。
(LASISA編集部)

