「中咽頭がんの余命」はどれくらいかご存知ですか?予防法も医師が解説!

「中咽頭がんの余命」はどれくらいかご存知ですか?予防法も医師が解説!

咽頭がんはのど(咽頭)に発症するがんの一つです。発症頻度はそれほど高くありませんが、重要な器官に発生するがんのため注意が必要な病気だといえます。

ものを飲み込んだときにつかえるような感じがあったり、ヒリヒリとしみるような感覚があったりなど、のどの気になる症状はありませんか。

今回は咽頭がんの一つである中咽頭がんのさまざまな疑問について詳しく解説いたします。

既に中咽頭がんの診断を受けた方はもちろん、のどのつかえや違和感が気になる方も是非ご参考になさってください。

※この記事はメディカルドックにて『「中咽頭がん」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)

徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

中咽頭がんの余命・予防・再発について

お医者さん

中咽頭がんの余命について教えてください。

中咽頭がんの5年生存率はステージⅠ及びⅡで80~90%・ステージⅢで60%・ステージⅣで40%弱です。がんの種類や部位によって生存率の差はありますが、早い段階でしっかりと治療を行うことができれば比較的治りやすいがんだといえるでしょう。
また早期がんの段階で治療することができれば、中咽頭の機能への影響も最小限に抑えられます。しみるような痛みや飲み込みにくさなど、のどの違和感が気になる場合には放置せず早めに病院で相談し中咽頭がんの早期発見に努めることが大切です。

中咽頭がんの予防はできますか?

前述したとおり、中咽頭がんは飲酒や喫煙が主な原因だと考えられています。そのため、中咽頭がんを予防するためには適正な飲酒量を心掛けることや禁煙が非常に効果的です。
また、強い酒を頻繁に飲むことも中咽頭がん発症のリスクがあがる原因となるため、なるべく控えましょう。その他、適度な運動・バランスの良い食事・口腔ケア・感染予防なども中咽頭がんの予防に効果的だといえます。

中咽頭がんは転移・再発することはありますか?

中咽頭がんは転移・再発ともに起こりやすいといえるでしょう。
中咽頭がんではおよそ20~30%と高い確率でがんの転移がみられます。特に首のリンパ節など他の頭頚部・食道・胃に転移がみられやすいため、中咽頭がんの治療後には定期的に消化器系のがん検診を受けることをおすすめします。
また、中咽頭がんは治療後2年以内と早い段階で再発することが多いです。そのため最低でも治療後5年間は経過を観察し、再発が多いとされる治療後2年以内では1~2ヶ月に一度くらいの頻度で受診が必要です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

中咽頭がんは死亡率も比較的低くそれほど患者数の多いがんではありませんが、発症すると生活の質を著しく落とす可能性があります。治療の結果がんの根治ができたとしても、その後普段と変わらない生活を送れるという保障はありません。
中咽頭は構音や嚥下など生きていくうえで重要な機能を司る器官であるため、なるべくもとの機能に支障が出ない段階で治療に臨めることが理想的です。現在のどに違和感がある方はもちろん、長年お酒やタバコを嗜み中咽頭がんの不安がある方も、是非一度耳鼻咽喉科や頭頚部外科で相談されることをおすすめします。

編集部まとめ

喉を気にする男性
今回は中咽頭がんのさまざまな疑問について詳しく解説いたしました。

死亡率がそれほど高くないがんとはいえ、発症することでものを飲み込んだり話したりなど、日常生活で非常に重要な機能に障害が出てしまうこともあるため注意が必要です。

過度な飲酒や喫煙などが発症リスクを高めてしまうため、健康寿命を延ばすためにも普段の不摂生を見直して中咽頭がんの予防に努めたいですね。

のどの違和感が気になる場合には、早めに医療機関で受診するようにしましょう。

参考文献

中咽頭がんについて(がん情報サービス 国立がん研究センター)

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。