「インプラント」と「ブリッジ」、失った歯の治療法として代表的なこの2つの治療法は、見た目や使用感、費用、治療期間などがそれぞれ異なります。費用が比較的安く、治療期間も短いという点で魅力的なブリッジ治療ですが、将来の歯の健康への影響を考えた場合、どちらの方がメリットは大きいのでしょうか。インプラントとブリッジのそれぞれの特徴について、「浜松歯科」の中野先生に解説していただきました。

監修歯科医師:
中野 陽平(浜松歯科)
鹿児島大学卒業。鹿児島大学医学部・歯学部附属病院歯科診療部門、鹿児島市立病院歯科・歯科口腔外科などで経験を積む。現在は「浜松歯科」の理事長として、インプラント、矯正、根管治療など各分野の専門性を発揮し、複数の歯科医師と連携を図りながら幅広い治療を提供している。
編集部
インプラントとブリッジ、それぞれの治療の特徴を簡単に教えてください。
中野先生
インプラントは、失った歯の代わりに人工の歯根を埋め込む治療法です。具体的には、チタン製の土台を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯を装着します。これに対して、ブリッジは失った歯の代わりとなる人工歯を、左右の歯を支えにして入れる治療法です。このように、人工歯の維持の方法が異なるのが、両者の大きな違いとなっています。
編集部
インプラントとブリッジでは、どちらが見た目や機能面でより自然な仕上がりになりますか?
中野先生
見た目に関しては、インプラントの方が歯ぐきの形態も含め、より自然な仕上がりになる可能性が高いと言えます。ブリッジは歯のない部分の歯ぐきが痩せてしまう可能性に加えて、保険診療では奥歯が金属になるという制限もあります。ただし、セラミックであれば見た目の問題は解消されやすいでしょう。噛み心地に関しては、両者でそれほど大きな差はなく、しっかり噛むことができます。
編集部
インプラントとブリッジ、それぞれのおおよその治療期間について教えてください。
中野先生
インプラントの場合は通常で3カ月から、最長で9カ月程度の治療期間が必要です。その一方、ブリッジは1~2カ月、長くても3カ月程度で治療が完了します。治療回数についてもブリッジの方が比較的少なく済むため、時間的負担も軽くなるでしょう。
編集部
費用面についてはいかがでしょうか?
中野先生
費用面については、保険適用のブリッジだと大きな差があります。保険のブリッジは1万5000円~3万円程度ですが、インプラントは保険適用外のため、1本あたり30~50万円かかるのが一般的です。ただし、ブリッジも自費診療の場合は15~30万円程度かかってしまいます。
※この記事はMedical DOCにて<歯を失ったときの対処法はご存じですか? ブリッジとインプラントの特徴を歯科医が徹底比較!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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