前立腺がんは、新たに診断される患者数が増加しているがんです。転移のない前立腺がんの手術では、ロボット手術を実施する医療機関が増えています。
ロボット手術と聞くと、従来の開腹手術や腹腔鏡手術との違いや費用面に不安を感じる方も少なくないでしょう。
今回は、前立腺がんと高額療養費制度を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「前立腺がんの手術費用」はどれくらい?治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
村上 知彦(薬院ひ尿器科医院)
長崎大学医学部医学科 卒業 / 九州大学 泌尿器科 臨床助教を経て現在は医療法人 薬院ひ尿器科医院 勤務 / 専門は泌尿器科
前立腺がんとは?
前立腺は膀胱の出口側にあり、直腸に接している男性特有の臓器です。中央部に尿道が通り、前立腺液を作っています。
前立腺がんでは尿が出にくい・排尿回数が多いなどの症状がある患者さんもいますが、ほとんどの患者さんに早期の段階での自覚症状はありません。進行すると周囲の組織に浸潤したり、リンパ節・骨・遠く離れた臓器に転移したりする悪性腫瘍です。
前立腺がんの手術や治療に高額療養費制度は使える?
高額療養費制度を利用すれば、前立腺がんの手術や治療費の負担を軽減できます。高額療養費制度の概要や申請方法を紹介します。
高額療養費制度の概要
月の初めから終わりまでのひと月の医療費が上限額を超えた場合に、超過分の金額を支給する制度です。上限額は、年齢や所得に応じて異なります。高額療養費制度の対象は、保険適用の医療費です。
入院中の食費や差額ベッド代など、保険が適用されない費用は高額療養費制度の対象にはなりません。
申請方法
加入している公的医療保険の窓口に、支給申請書を提出します。郵送による申請も可能です。申請から支給までには、3ヵ月以上かかります。あらかじめ、ひと月の自己負担額が上限額を上回ると把握している場合は、限度額適用認定証の手続きをしておくとスムーズです。
限度額適用認定証を提示すると、医療機関での支払額が自己負担の上限額に設定されるため、超過分が支給されるまでの一時的な支払いをせずに済みます。

