仕事で適応障害になり、過去のトラウマから実家で親と暮らすこともできず、“あるもの”を衝動買いした女性の動画がYouTubeに投稿されました。応援する声など、さまざまな反応が寄せられ、動画は記事執筆時点で29万再生を記録しています。
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「廃女」。投稿主さんは現在40代で、5年前に離婚。また2年前に仕事によるストレスと過労で倒れてしまい、1年半休職するも体調が戻らず退職。その後、発達障害の検査を受けると、ASD（自閉スペクトラム症）のグレー診断を受けました。
若いころから仕事が続かず、人間関係に悩まされてきた投稿主さん。しばらく実家で休養していましたが、昔のトラウマに苦しめられてなかなか回復せず……。そんな中で、家族からも逃げるように、人気のない田舎の築古別荘を即決で購入して移住しました。
購入した物件は、築46年の2DKの平屋建て。部屋の中はリフォーム済みで、水回りは新品ですが、お風呂はコンクリートの床に浴槽が置かれているだけの状態とのこと。敷地は300平方メートルと、1人で住むには十分な広さがあります。
こちらの家を選んだ理由は、赤い屋根と白い外壁の小さい家がかわいかったことと、予算的にギリギリだったことを挙げています。気になる価格は180万円で、「1年半の傷病手当金がふっ飛びました……」と語っています。
そしてこの物件の大きな特徴が、すぐ隣に草木に覆われた迫力のある廃墟があること。当時、心が弱っている中で衝動買いしたため、今は「なぜここにしたのか？」と後悔の念に駆られることもあるそうです。
とはいえ、そう思えるようになるまで回復することができた投稿主さん。移住してから1カ月半がたち、毎日さまざまな作業で忙しい日々ですが、「この5年間で一番元気かもしれません」と振り返ります。
敷地内にある木にポストやソーラーライトを設置したりといったDIYや、人生で初めての家庭菜園にも挑戦しています。野菜はオクラ、ナス、キュウリ、キャベツ、ブロッコリーなど。特にナスは実がなったことを報告しています。
投稿主さんは内見を2月に行ったため、夏の虫事情を知らず、撮影時点では虫たちに苦労させられている様子が映っています。対策として、長袖長ズボンはもちろん、長靴に長靴カバー、手袋、空調服、帽子、ネット、さらに虫除けグッズのオニヤンマのフィギュアも装備！ 苦手なものにも立ち向かいながら作業を頑張っているようです。
他にも、家の湿度が高くてすぐ物がカビてしまう問題、ダニやムカデとの格闘、インフラの問題など、生活環境の課題は山積み。それでもどん底を経験し、徐々にそこから回復している現在、投稿主さんは「なんとかつながった命、残りの人生は、自分に正直に生きていきたいと思います」と、ポジティブに前を向いて生きることを伝えています。
動画には、コメント欄で「身体を大切に。その時その時を楽しんで」「頑張ってね でも無理しないように！」と応援する声が上がり話題に。また「開拓しがいがありそうで楽しみ」「素敵なチャンネルを見つけてしまった〜！ これからどうなるのか楽しみです」と今後にワクワクする声から、同じように築古物件を購入した人から「こちらのモチベもあがりそうです。応援しています！」「お互い楽しみましょう」なんて声も届いていました。
YouTubeチャンネル「廃女」では、続く動画でルームツアーを実施。各部屋の見た目や問題点について話している他、投稿主さんの愛鳥でインコの「ぴーちゃん」も登場。大変なこともありつつ、1人と1羽で楽しく暮らしている様子を見ることができますよ。
動画提供：YouTubeチャンネル「廃女」
