小野田大臣の「だいぶ嫌われてる人間」発言が神対応と称賛されるワケ
2025年10月24日、経済安全保障担当大臣に就任したばかりの小野田紀美氏のある発言が、X(旧Twitter)上で瞬く間に拡散し、「オタクのかがみ」だと大絶賛されています。
10月24日の閣議後会見で「最近好きなアニメや漫画は?」と質問された小野田大臣。その回答が、多くのオタクの心に突き刺さりました。
「私だいぶ嫌われている人間でもありますので、その作品を好きな人が嫌な思いをされるのを防ぐため、公の場では控えます」
この「自虐」とも取れる発言の裏にある作品とファンへの深すぎる配慮に、ネットからは「リスペクトがすごい」「このバランス感覚が安心感に繋がる」「推しを公言しないのはオタク特有の配慮。共感しかない!」といった、熱い共感の声が殺到しています。
「推しに迷惑をかけたくない」ガチオタの尊すぎる配慮
この発言が「オタクの鑑」と称賛される最大の理由は、「政治的な立場や、個人の好悪と、純粋な作品のイメージを切り離す」という、究極のオタク的リスペクトを体現している点にあります。
小野田大臣は、保守的な政治的スタンスから、一部のネットユーザーから批判を受けることも事実です。そんな自分が特定の作品を公言することで、作品自体が政治的な文脈で語られたり、他のファンが「嫌な思い」をするかもしれない。そうした事態を未然に防ぎたいという配慮は、まさに「推しを守る」というオタクの精神そのもの。
この「推しを守る」という意識は、オタクカルチャーに深く根付いた価値観です。特定の作品が政治的な思想や論争と結びつけられることで、作品そのもののイメージが損なわれたり、他のファンが離れてしまったりすることを、ファンは敏感に察知します。そのため、「推しに恥をかかせてはいけない」「界隈に迷惑をかけてはいけない」という不文律が存在します。小野田大臣の発言は、こうした繊細なファン心理を完璧に理解していることの証左と言えるでしょう。
「公の場で推しは語らない」というその姿勢に、多くのオタクが抱える「自分の立場や言動で、推しに迷惑がかかるのではないか」というリアルな不安が解消されたと言えるでしょう。

