遊び相手のまま?
けれど、私が本当に仲良くなりたかったのは子どもではなく、その親御さんたち。
子どもたちに呼ばれるたび「私は遊び相手でしかないのかな」と複雑な気持ちになることもありました。
母親たちの輪にはなかなか入れず、声をかけてくれるのは子どもたちばかり。
子どもたちに囲まれていながら、大人の世界とは一枚の壁があるようで、心に小さな孤独が広がっていきました。
楽しく過ごしながらも、大人同士の距離が縮まらないもどかしさを抱えていたのです。
輪の中へ
そんなある日、子どもたちの手を引いて社宅の奥様方のもとへ行ったとき「いつも遊んでくれて助かってます」と笑顔で声をかけられました。
「Gさんと遊びたい」という子どもたちの要望でお部屋に招いていただけることも。
子どもたちに慕われたことをきっかけに、奥様方との会話も自然と増えるようになっていきました。
時間はかかりましたが、気づけば私も大人の輪の中にいて。
孤独に悩んでいた日々がうそのように思えるほど、社宅での暮らしが少しずつ楽しいものへと変わっていきました。
それ以来、顔を合わせれば自然に声をかけ合うようになり、社宅での毎日がぐっと明るく感じられるようになったのです。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

