掌や指に赤いまだら模様が出る「手掌紅斑を放置するリスク」とは?予防法も解説!

掌や指に赤いまだら模様が出る「手掌紅斑を放置するリスク」とは?予防法も解説!

紫斑病とは皮下出血による紫色のあざ(紫斑)ができやすくなる病気の総称をいい、その中には複数の疾患が含まれます。

皮下出血による紫斑は、一時的なものなら誰にでもあるものなので心配はありません。

しかし、複数の紫斑が現れる・点状の紫斑が広範囲に現れる・紫斑を繰り返しているなどの場合は注意が必要です。

今回は紫斑病の詳しい症状と、特徴や治療方法などを紹介していきます。

※この記事はメディカルドックにて『「紫斑病」とは?症状・原因・治療法について詳しく解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

紫斑病の治療方法と注意点

紫斑病の治療方法と注意点

紫斑病の治療法を教えてください。

この病気は、原因やその時の病状により治療法が異なり、特発性血小板減少性紫斑病であればステロイド療法や免疫抑制剤を使うことが多いです。

また、血小板の数を増やす薬が使われることもあり、薬の効果が得られない場合には血小板を破壊する脾臓の摘出手術を行うこともあります。血栓性血小板減少性紫斑病では、血液の成分である血漿を新鮮なものと交換する処置が基本的な治療です。

状態に応じてステロイド療法などが併用されることもあります。アレルギー性紫斑病には根本的な治療法がなく、対症療法が基本になります。

紫斑病は完治するものですか?

アレルギー性や血管性の紫斑病は安静にしていれば症状が治まることが多く、免疫抑制剤を使用したり入院したりする場合もありますが、完治できるものがほとんどです。

治療中、または治療後に注意すべきことがあれば教えてください。

日常生活において行動の制限をする必要は特になく、ストレスを溜めないようにして規則正しい生活を送るようにしましょう。

血小板数が低く出血がしやすい場合は、出血の原因にもなりやすいため重労働や激しいスポーツなどは控えた方がよいです。

予防方法などはありますか?

紫斑病になる原因がはっきりと解明されていないため、予防できる方法もわかっていません。

あざができやすくなったり内出血を繰り返したりといった症状がみられる場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

最後に、読者へひと言お願いします。

紫斑病は原因がわかっていないために明確な予防法がありませんが、症状によっては自然治癒もあり得る病気です。

「ぶつけた記憶がないのに内出血ができている」「点状の内出血が広い範囲にある」などの症状がある場合は一度病院を受診しましょう。

内出血ができてもすぐに消えてなくなる場合はそれほど心配はなく、何度も繰り返すようであれば病院で検査を受けてみることをおすすめします。

編集部まとめ

編集部まとめ
紫斑病にかかってしまった場合、まずは安静にしストレスをためないようにすることが大切です。

症状が重度のときは免疫抑制剤の使用や入院して治療をすることもありますが、治療後の予後に問題はなく、ほとんどの方が完治します。

あざができやすい・内出血がなかなか消えない・細かい点状の内出血が広がっているなどの症状がある場合は早めに病院を受診し、検査してもらうのが一番です。

紫斑病は放っておくと脳などの臓器から出血することが多く、放置しておくのは大変危険です。

参考文献

紫斑病|Medical Note

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。