これはとある夫妻が遭遇した、日常に潜む“非常識”を描いたお話。自宅マンションの駐車場は引っ越し当初から満車のため、近所の月極駐車場を利用していますが、ある日、夫妻の契約スペースに見知らぬ車が駐車。妻は車のボンネットに「無断駐車はご遠慮ください」と記した張り紙を残しますが、数十分後に駐車場に戻ると車はすでになく、張り紙は無残にも投げ捨てられていたのです。
張り紙をされてもなお反省しないのか、同じ車が再びの無断駐車……。
怒りを募らせながら車内を覗き込むと、助手席に残された書類には会社名と思わしき文字が見え、妻はその社名を突き止めることにします。
繰り返される無断駐車、そのたびに車両を観察していると…?












書類に記されていた会社に電話した結果、その会社の車両であることが確定……。
しかし、「今すぐにどかすよう連絡します!」とは言われたものの、無断駐車に対するお詫びの言葉はなく、あぜんとしてしまう妻なのでした。
無断駐車に対する謝罪の言葉はなく、「今すぐにどかすよう連絡します!」……。その後に続く「いったん失礼します!」という言葉から推察するに申し訳ない気持ちがなかったわけではなく、電話口の担当者はかなり焦っていたのでしょう。
自社の人間がそんな非常識をしていたなんて、恐らくは電話口の担当者からしてもショッキングな出来事……! とはいえ、たびたび無断駐車をされた身としては、やはり第一に謝罪の言葉がほしいところですよね。矢面に立つことになった担当者は不憫でもありますが、焦ったときにこそ少しでも心を落ち着かせ、冷静な対応を心がけたいものです。
次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ

