インフルエンザやコロナが疑われるときの受診の目安と検査

インフルエンザやコロナの受診サインを教えてください
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症は、軽症であれば数日から1週間程度で回復することが多い傾向です。しかし、下記の症状がみられるときは、早めに医療機関を受診しましょう。
38度以上の発熱が続いている
身体のだるさが強くて動けない
咳や息苦しさがある
胸の痛みが出ている
上記の症状以外にも、意識がもうろうとする、けいれんを起こすなどの症状が出た場合には速やかに医療機関を受診してください。乳幼児や高齢の方では、ぐったりして水分がとれない、尿が極端に少ないといった症状も受診のサインです。
インフルエンザやコロナで重症化リスクが高いのはどのような人ですか?
重要化しやすい方としては、65歳以上の高齢の方、妊婦さん、乳幼児、基礎疾患(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、腎疾患、免疫不全など)を持つ方が挙げられます。
新型コロナウイルス感染症に関しては、肥満(BMI30以上)の方も重症化しやすいことが報告されています。こうした方々は軽症であっても病状が急に悪化する可能性があるため、検査や治療を早めに受け、必要に応じて治療を開始することが推奨されています。
参照:『Obesity and COVID-19』(CDC)
病院で行われるインフルエンザやコロナの検査方法を教えてください
インフルエンザでは、迅速診断キットを使った検査が一般的です。この検査は、鼻や喉の粘膜を綿棒でぬぐって検体を採取し、15分程度でインフルエンザに感染しているかがわかります。なお、発症後24時間程度の方が精度は高まります。
一方、新型コロナウイルス感染症の検査ではPCR検査が信頼性の高い方法です。検査はインフルエンザと同じように鼻や喉の粘膜を綿棒でぬぐったり、唾液を用いたりして行います。迅速性を重視する場合には抗原定性検査が利用されますが、正確性はPCRに劣ります。
近年では、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症を同時に検査できるキットを導入している医療機関も多くみられます。
参照:『新型インフルエンザ 診療ガイドライン(第1版)』(一般社団法人日本感染症学会)
編集部まとめ

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、いずれも発熱や咳、倦怠感といった共通の症状を示し、症状だけで区別することは難しい感染症です。
インフルエンザは発症が急激で短期間で回復する傾向がある一方、新型コロナウイルス感染症は症状が長引き、後遺症が残ることもあります。市販の抗原検査キットは受診の参考にできますが、発症初期では正確性が低く、最終的な診断は医療機関でのPCR検査などが必要です。
特に高齢の方や基礎疾患を持つ方、妊婦さんや乳幼児は重症化するおそれがあるため、軽い症状でも早めに受診しましょう。感染が疑われるときは、適切な検査と治療を受けることが推奨されています。
参考文献
『インフルエンザ施設内感染予防の手引き』(厚生労働省)
『Symptoms of COVID-19』(CDC)
『新型コロナウイルス感染症診療の手引き第10.1版』(厚生労働省)
『新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報』(厚生労働省)
『新型インフルエンザ 診療ガイドライン(第1版)』(一般社団法人日本感染症学会)

