
土日はお家でまったり漫画三昧!2025年上半期によく読まれたバズ漫画を紹介する。
ショルダーバッグを斜めにかけたら「胸強調してるの?」と男子にからかわれた。言う側は悪気のないおふざけかもしれないが、言われた側は不快感を覚える。こうした「不快」をテーマに描いた本作は、Xで2万いいね、200近いコメントがついた。漫画家・魚田コットンさん(@33kossan33)は、幼少期から性被害に遭い続けたトラウマから、言われることすら嫌悪感を抱くという。今回は、彼女の作品『スカートの呪いが解けるまで』を紹介する。
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■「わざわざ言うことじゃなかった」母に否定された幼少期の被害



性的なからかいが苦手な魚田さんの背景には、小学校低学年時の痴漢被害、そして再婚相手である継父による行為というトラウマがある。これらの経験から、魚田さんは親になっても「スカートを履きたい」と言う娘に、「ダメ!せめて下にスパッツを履いて」と言ってしまう。
小学校低学年時、健康ランドのゲームコーナーで子連れの男性にお尻を触られた魚田さん。隣の友人も男性の子どもも気づかない状況で、彼女は何も言えなかった。この出来事を母親に話すと、「ホントに触られてた?」「ちょっと触られただけやろ」と馬鹿にしたような口調で返され、「わざわざ言うことじゃなかった」と自分自身を恥じた。この一件で、母親との関係性の中で被害を言い出しにくい環境ができていった。
追い打ちをかけたのが、小学校5年生の深夜、継父が布団に入ってきたことだ。この出来事は、魚田さんにとって一生忘れられないトラウマとなる。継父は母親のいない隙を狙い、何度も魚田さんに触れたり近づいたりを繰り返した。
■「性的に見られるのはストレス」…作者が込めたメッセージ
本作『スカートの呪いが解けるまで』では、自分を責めてしまった時期も含めて、「被害者は悪くない」というメッセージが込められている。また、「できるだけたくさんの人に気軽に手に取ってもらえるよう、今までの作品よりもマイルドな表現を心がけました」と、読者への配慮を話す。
逆に苦労した点は、「私の癖なのか、すぐに赤裸々すぎるほど描いてしまうので、そこはかなり抑えました。また、今作は『当時の心情』をメインに描いているので、当時、無意識に考えていたことを思い出し、さらにそれを言語化するのに苦労しました」と制作の裏側を語る。
幼少期の性に無自覚だった頃、「男性に性的な目で見られる」ことを知り、一気に男性に対して嫌悪感を持つようになる。Xに投稿された「鞄の斜め掛けが怖くなった話」も大きな共感を呼んだ。「わかりやすい性被害だけでなく『こんなことも本当は嫌だった』という声がある。そういった被害を受ける子どもを減らしていきたいという思いを込めています」と話す。
「少し前まで『性的な目で見られる』=『女性として見られてよかった』みたいに言われていたと思いますが、実際、異性から不意に性的に見られるのはかなりのストレスなんです。今作では、今まであった些細な『性的に見られた出来事』と『実際の性被害』とを両方含み、それらすべてを『性被害』だと括っています」と、性被害の定義について改めて訴えた。
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